モニターのハナシ・前編/大澤幹朗の競馬中継ココだけのハナシ

オリンピック期間が終了して中央競馬は再び3場開催に戻り、全場のレースとパドックを放送しているグリーンチャンネルの中央競馬中継も、再び分刻み、秒刻みで競馬場から届く映像を切り替えながら放送しています。

特に午前中は3場のレース間隔が短く、今開催ですと、札幌→小倉→新潟→札幌→小倉→新潟･･･の順でレースが全て10分おきに行われています。中継では、各レースの間に、次のレースのパドックを放送していますが、2場が続いていたせいか、先週などは頭数が多く、さらに先日紹介した暑熱対策によるパドック周回開始の遅れも重なって、レース前にパドック放映が終わらず、レース映像に切り替えると既に枠入りが始まっているという状態でした。

本当なら、レース前の輪乗りからファンファーレといった流れをご覧いただきながら競馬場のライブ感を味わい、パドックもじっくりとご覧頂きたいのですが、残念ながら物理上、難しいのが現状です。

そんな秒刻みの中継を回す私たちの仕事で欠かせないのが、キャスター席の前にあるモニター画面です。放送している競馬場の画面だけでなく、他場の映像やCG画面、スタジオの映像などを同時に確認することで、様々な状況判断が可能になっています。そこで今回は、中継では決して映らないキャスター席側からの景色を公開しちゃいます！

いかがですか？私たちから見える景色は、こんな感じです。テレビモニターが5つ、レース名が書かれたボード、時計･･･。色々と設置されていますが、これらどれかが一つでも欠けると、正直、私たちはとても困ります。それほど、中継のスムーズな進行にとって、どれもとても重要なものなんです。では、それぞれどんな役目があるのか･･･。そのことについては、次回のコラムで、一つ一つ詳しく解説しようと思います！