私はトレセンの現場記者でも、「厩舎取材班」と呼ばれる立場。自分の担当厩舎を周り、週末に出走を予定しているすべての馬の談話を取材してくるのがメインとなります。
そのため、「時計班」と呼ばれる調教メインの記者とは違い、あまりじっくりと調教を見ている時間はないのですが・・・、その分、おっ!と目にとまるような調教の動きを見たときは、ゼッケン番号をメモして厩舎の方に聞きに行くようにしています。
調教は抜群に動くのに、レースに行ってあまり結果が伴わない馬というのは、得てして存在するもの。今まで乗り役の方に聞いたところ、「ひと息で走る馬」は坂路でバリバリの時計を出すこともあるそう。
『その場合、中身が伴わない時計ってことだね。ハミにもたれて前だけで走ってるとか。中身のある時計なのか、そうでないのかは、走り方とかでも分かるかもしれないけど・・・。乗っている人間に聞いた方がいいと思う』
そのアドバイスに従って裏付けを取るようにしているのですが、坂路と違ってウッドコース(特に馬場の外側大回り)で時計を出すというのは、距離が長い分“本当に能力のある馬”でなければ難しいようだと分かってきました。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。