キタサンシュガーが新馬戦(1月23日中京芝1600m)で見せた末脚は、今でも異次元だったと思います。結果的にこの馬以外の上位勢は全て先行馬。うまくペースを落としこまれたスローペースでしたし、完全に前が残るなという展開でしたが、父キタサンブラックとはタイプの違う切れ味を見せ、後方から差し切ってきましたよね。着差はハナの僅差でも、それ以上に強さを見せつけられた勝利でした。
それもあり、キャリア1戦でむかえた前走のフラワーCは条件的に厳しくても期待していました。ただ、結果的に少し出遅れてしまったことにより前半で力んでしまい、接触する不利も。小柄な子ですし、普通なら途中で気持ちがくじけておかしくないレースだったと感じます。それでもゴール前はやはり1頭だけ目立つ伸び。結果は7着で、桜花賞の夢こそ消えてしまったけれど、“あれ? もしかしてオークス向きかな”と素人ながら思えたのです。
▲清水久詞厩舎のキタサンシュガー
『脚質は本当にそうだよね。それに長距離輸送を難なくクリアしてくれたのは収穫だった。うちの厩舎の管理馬でオークスに出たことがあるのは2年前のフィオリキアリの1頭だけだし、結果は14着だったから…。この馬で出たいという気持ちは強い』と清水調教師。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。