私はトレセンに出入りできる競馬記者で、しかも厩舎取材班。自分の目で見て耳で聞いた情報をもとに◎を打つレースこそが、その日の勝負レースであることがほとんどです。栗東では現在、取材時間が午前中に限られている上、人数制限の関係もあり全てのレースでそれをするのは不可能ですが…。
データで予想するのはその道のプロの方々がいますし、結局自分の強みは“現場で取材できる”ことのみだと思うので、今後も現場からの情報をお伝えしていければと思っています。データ予想、血統予想の競馬ファンの皆さまにとっても、少しは役に立ちますように。
さて、今週のヴィクトリアマイルは色んな意味で超豪華メンバーが揃いました。関東からも関西からも実力馬が集結しますし、無敗で牝馬三冠に輝いたデアリングタクトの復帰戦でもあります。
そして、純白のアイドルホースことソダシが、未だかつて負けたことのない芝のマイル戦に戻ってくる──。当日のパドックは大変なことになりそうですね。
▲白毛のアイドルホース・ソダシ
さて、ソダシは昨年暮れに“砂とダートの二刀流”宣言とばかりにダートGIチャンピオンズCに参戦。クロフネ産駒のダート替わりは歓迎されることが多いものの、ソダシは秋華賞のゲートで負傷し、心ここに在らずの状態で負けてしまった後。色々な不安要素も取り沙汰されていました。
結果も12着でしたが、向かないであろう力の要る砂だったこと、果敢に逃げて見せ場十分だったことを考えれば、次につながる一戦だったことは確か。陣営の懸命な調整過程もあり、脚抜きが良くなったフェブラリーSでは持ち前のスピードを発揮して3着に粘りました。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。