マナーさえ守れば、北海道の牧場回りが自由にできていた2019年。種付けシーズンを外し、予約して見学に行った社台スタリオンステーションで、初めてイスラボニータに出会いました。
当時の私は競馬記者になったばかり=競馬というものを知ったばかりで、現役時代の彼の姿は見たことがありませんでした。でも、引退後でも分かった彼の“柔らかさ”。ただノンビリと歩いていただけなのに、脚先にクッションが利いているのが素人でも何となく理解できたというか…。馬が柔らかい、とはこういう事なのかと、実物をもって知ったのです。
そんな彼の初年度産駒は昨年にデビューし、JRA2歳戦では14頭が勝ち上がり。芝・ダートともに走っていますし、最初の頃は先行脚質で勝ち上がっても、使っていくうちに融通も利くようになっている馬が多い印象です。
そして、今週も私が担当する谷厩舎からイスラボニータ産駒がデビュー!
▲谷潔厩舎のクリノヒーロー(牡2・母リヴァプール)
母リヴァプールは現役時代19戦5勝。2004年のファンタジーSで3着という実績を持っています。2歳のうちに2勝し、引退前に3連勝しているのは成績だけ見ても魅力的。当時彼女を応援できていた方が少し羨ましくなっちゃいます。
さらに牝系を辿ると、イコマエイカンの名前が!
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。