以前、藤懸騎手から『騎手として駆け出しだった頃に、ゴールドドリームの背中を知れたのは財産』という言葉をお聞きしたことがあります。
当時、平田厩舎の所属だった藤懸騎手は、ある時期からゴールドドリームの調教を頻繁に任されていました。彼がサウジCに挑戦する際にも、国内最終追いのため美浦まで遠征されていたくらいですから、私の中で「ゴールドドリームの仕上げ=藤懸騎手」のイメージです。
レースには乗れなくても、藤懸騎手が冒頭のように感じた理由は『若いうちに一流馬の走りを体感できたから。あの背中が、ジョッキーとして馬をジャッジする上での指標になっている』からだと仰っていました。その後にフリーとなり、オークスで16番人気のハギノピリナを3着にもってきたり、シャムロックヒルで重賞(マーメイドS)を勝ったりと、どんどん飛躍されていかれたのは眩しかったです。
少し話が逸れてしまいましたが、何が言いたいかというと「一流馬の背中を知っている」というのは馬乗りの方にとって非常に大切だということ。そういう意味で、四位厩舎の攻め専である井上助手がデビュー前から『怪物級だと思う』とジャッジしていたピンクマクフィーにものすごく期待を持ってしまうのです。
▲四位厩舎のピンクマクフィー
「一流」の背中を知る人たち/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。