亀谷競馬サロン会員の皆さま、あけましておめでとうございます。
昨年は馬券のお役に立てたかなという時も、そうでない時もありましたが、読んでくださる方がいらっしゃる事を日々ありがたく感じておりました。今年も“このコラムだけ”の情報にこだわり、厩舎取材担当の強みを活かして、ホースマンの方々の想いや個人的にビビッときた馬について幅広く取り上げていければと思います。また一年、何卒宜しくお願い申し上げます。
さて、私は今年で競馬記者になり5年目を向かえます。まだ素人感が全く抜けないのはどうかと思いますが…今はとりあえずその事は置いておくとして。
記者になったばかりの頃、橋口厩舎に「ユメノトビラ」という牝馬が地方から転厩してきたんです。もともとは橋口厩舎にいたそうですが、未出走のまま園田の新子厩舎へ転厩。毎回、2着馬に大差をつける破竹の3連勝を挙げ、JRAに戻ってきました。
帰厩後の調教もオープン馬との併せ馬をビッシリ行っていて、橋口調教師の期待ぶりが感じられました。それに復帰戦のジョッキーはモレイラ騎手でしたからね! 1番人気になったのも当たり前かも。その期待に応えるかのように、彼女はJRAの3歳以上500万下も後続に5馬身差をつけて楽勝したのです。
続く1000万下は距離が少し長いように感じましたが、手ごたえ以上にしぶとく伸びて3着。ここから最強のダート牝馬になるのでは!? とワクワクしたものです。しかし、彼女はその恵まれたポテンシャルと馬体に反し、やはり体質が弱いところがあり…。将来のことを考えられた上で、繁殖に上がることになったのです。
当時はそれを寂しく感じていたけれど、昨年11月、橋口厩舎に彼女の娘が入厩してきたのを見て『ユメノトビラがお母さんになれてよかった』と心から思えました。
▲1/9(月)中京6R(芝1600m)でデビューするモンネトワ(母ユメノトビラ)
2023/01/06 (金)
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。