レース後、武豊騎手が『もうワンパンチ、もうひとつ武器がほしい』とコメントを出されていたのが東京新聞杯のエアロロノアでした。
直線、大外に持ち出してメンバー中2位の上がり3ハロン33秒6の末脚を繰り出しましたが、一歩及ばずの0秒2差5着。昨年は安田記念でも0秒2差、マイルCSでも0秒4差とG1でも好勝負。毎回、しまいは確実なんですが…それだけに、陣営も“なんとかエアロロノアと重賞のタイトルを”との思いを募らせているのではと思います。
▲マイラーズCに出走するエアロロノア(1月に笹田師ご協力のもと撮影)
折り合いはつき、反応もよく、勝負根性もあるというエアロロノアに必要なもうひとつの武器…それは切れ、瞬発力、といったもののようですが、そこまで何もかもを持っていて、さらにレースでも発揮できる馬なんて、そう滅多にいるものではないでしょう。
ですが、展開であったり、枠であったり、メンバーであったり、色々な要因が重なれば“完全無欠”ではなくともG1の勝機というのはあり得る。笹田調教師は、その要因のひとつを今週末から再び開幕する京都競馬場のコースに求めているようです。
“下り坂”を味方に/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。