大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は、フィリーズレビューに出走するドナベティ&ポエットリーの情報です。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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桜花賞のトライアルでも、距離は1ハロン短いフィリーズレビュー。毎年、どちらかといえば“ゆくゆくはスプリンター寄りなのかな”と陣営が感じている馬たちも出走してきます。結果や内容次第で将来の方向性の指針になる・・・という意味でも重要なレースであると感じます。
ドナベティは「普段はおりこうさん」な女の子だそうですが、走るときは気が強く、イヤなことはイヤだと人間に対しても強い気持ちを持っているタイプだそう。
▲フィリーズレビューに出走するドナベティ
ですが、それが悪い方向にはいかず、むしろ競走馬として良い方に出ていて、『簡単に言えば、常に背中にいる人間に意識を向けてくれているので、意思疎通が取りやすいんです。なので、競馬に行っても他馬が速ければ控えられ、遅ければポジションを取りに行ける。周囲に惑わされずに競馬が組み立てられます』と担当する福岡助手は言います。
420キロ前後と小柄でも、実際に近くで見ると華奢というより“コンパクトにまとまった馬体”という感じで、決して細いわけではありませんでした。『飼い食いは特別旺盛という訳ではないけれど、強い調教をしたからといって落ちたりせず、常に安定して食べてくれますね』(同助手)
馬にも人にも頼ってはいるけれど、依存はしていない。どこかが飛び抜けているというより、平均値が総じて高いタイプだと思います。
『今のところ1400という距離はとてもいいです。もちろん桜花賞にはいきたい。だけど今回もステップの仕上げではなく、“タイトルを獲りにいく仕上げ”をしようと矢作先生とも話しました。勝ちたいですね』(同助手)
枠は6枠10番。仕上がりはいいですし、今回も周りの出方次第で自分の競馬を作っていけるはずです。
逆に、平田厩舎のポエットリーは今まで競馬に行くとモタれてしまうというか、どこかに飛んでいきそうな雰囲気がある少し“癖アリ”のタイプ。でも、それは決して苦しくてモタれているのではなく、能力が高すぎるが故遊びが出てしまうからなんだそうです。
永島まなみ騎手が乗ったとはいえ、1週前の坂路の走破タイム52.4-37.1-23.9-12.0秒は非常に優秀。特に残2ハロン目の「23秒台」はまぐれで出るような数字じゃないんだそう。
▲永島まなみ騎手に手綱が戻るポエットリー