大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はキーンランドカップの出走馬から、赤城記者が注目する2頭をご紹介いただきます。
赤城真理子記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週の中京記念はジューンオレンジ(10番人気3着)をここで推奨できてよかったです。
なかなか毎週お役に立つことはできていないですが…、読んで良かったと思える情報をお届けできるように頑張ります。
今週はキーンランドカップに出走する馬のことについて。北海道出張しているのかって? いえ、そうではなく今週も栗東にいたのですが、実は私たち大スポ(東スポ)と専門紙、いわゆる「担当厩舎を持つ」記者たちは、コロナ禍から北海道滞在馬も栗東から取材しています。
当時は感染拡大防止のため、あちらで入れ替わり立ち替わり厩舎に人が来るのを防ぐためでした。ただ、そのスタイルで4年ほどやっていたため、収束後(今また流行っているそうですが)も元に戻ることがなく、栗東から北海道にいる調教師さんに連絡したり、調教師さんが栗東にいらっしゃる場合にも、滞在馬のことを現地の助手さんに状態を聞いていただいたあとに教えてもらっています。
もちろん、北海道出張者からはプラスアルファで情報は出てきますよ!
それはそれとして、まずキーンランドCの注目馬は唯一のG1馬パンジャタワーでしょう。
NHKマイルCは状態も良かったのですが、枠や展開もすべてが噛み合いました。陣営が心配していた距離も克服。しかし橋口調教師は、「それでもやはりベストは短距離だと思う」と感じているようです。
ただ、G1を走った後も大きな疲れはなく、放牧先から順調に立ち上げてこれたそう。函館で調整され、以前より落ち着きがあり、相変わらず調教ではめちゃくちゃ動いていますね。
なぜパンジャタワーがここを使うのか。それは次戦が豪ゴールデンイーグルを使うと決まっていることもあり、検疫も含めた間隔的に丁度良いからというのもあります。
さらに、あちらの1500mはポジションを取れることが重要になるため、1200mから始動するのがパンジャタワーにとってプラスに働くはずだからです。
もともとパンジャタワーの武器はスピード。血統的にも先々は1200の方に寄っていきそうなタイプですし、叩き台というよりいい結果を出して、海外遠征に繋げたいところだと思います。
▲豪遠征に向けて始動するパンジャタワー(写真は以前撮影)