▼凱旋門賞を勝つためにJRAが変えるのは日本の馬場ではない!
凱旋門賞勝ち馬トルカータータッソはドイツ産馬。昨年の2着馬インスウープもアドラーフルーク産駒。アドラーフルークはドイツのリーディングサイヤーとはいえ、欧州GIではマイナーな種牡馬。3着のハリケーンレーンも母はドイツ血統。
特殊種牡馬の産駒が連続連対することや、ドイツ血統が上位を占めること。改めてブラッドバイアスは世界共通の現象だと実感。
レース前の予想でもこれを言えれば最高でしたが、メンバーの皆さんの中にもドイツ血統を重視して当てられた方がいらっしゃいました。また、レース前には千鳥ノブさんとLINEしてたんですが『雨なのでドイツ血統ですよね。トルカータータッソから買います』と言われていたのには感心しましたし、感慨深いですね。血統バイアスで予想する手法が多くの皆様に親しんでもらえているのも嬉しい限りです。
それにしても、ドイツ血統にはレースレベルや適性だけで簡単に語れない、不思議な底力があります。その底力の源泉はドイツ産馬の「こだわり」にも一因がありそうです。その「こだわり」は日本も貫くべきです。
ここ数年の凱旋門賞で日本産馬が負けるたびに、話題になるのが「日本の馬場が軽すぎること」です。たしかに常々「能力の方向性は一定ではない」と提唱していますから、日本の馬場と凱旋門賞の舞台が遠いことには同意します(その論調を生み出した元凶もボクが一役買ってるのかもしれませんが)。
ただし、日本の馬場が年々走りやすくなり、直線でスピードを発揮しやすくなっていることには賛成です。繁殖全体の底上げは確実に進んでいます。安定してスピードを発揮できる馬場で、レベルの高い繁殖(種牡馬)同士を淘汰していくほうが、安定して速い馬を選別できます。これは血統の歴史を紐解いても合理的に説明ができます。その「こだわり」はどんどん追求するべきです。
馬場と繁殖のレベルが年々上がっている今のJRA所属馬であれば、重賞未勝利馬の中にも凱旋門賞を勝つポテンシャルを持った馬が複数いるはずです。日本のGI未勝利馬。あるいはクラシック未勝利馬が、海外ではGIを勝っている例が多いことも、それを物語っています(リアルスティール、メールドグラース、その父ルーラーシップなどなど)。30年前の日本の競馬では考えられなかったことではないでしょうか。
JRAが変えるべきは、馬場ではありません。出走奨励へのお膳立て。興行の工夫(興行主が儲けた金を儲けの源泉に再投資すること)です。
凱旋門賞に限らず、我々ファンが行うべきは、競馬を盛り上げるためのチャレンジをするホースマンを尊敬して応援すること。競馬が魅力的な娯楽、興行であることを、自分達のできる範囲で多くの人々に発信し続けること。ではないでしょうか? そのような行いは、馬券師さんたちが大好物とする馬券期待値をかすめ取る話にもつながります(その理念と競馬への恩返しの気持ちもあって、亀谷競馬サロンを作りました)。
では、凱旋門賞を勝つために。そして凱旋門賞をJRAにとってもより魅力的な興行主にするには、どのような応援(施策)がよいのでしょうか?
建設的な議論ができる競馬ファンの皆さん。続きは日々、亀谷競馬サロンで語り合いましょう! こういう議論は気心知れたメンバーと、おいしいご飯を食べながら語り合うのが最高ですから!(そういう日常の空気が戻るのも楽しみです)
わかりやすく、粗い草案(笑)を以下に示します。
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