プレミアムコース限定で開催している、競馬界で活躍されている方をお迎えしてのトークコンテンツ『亀トーク』。
第23回となる今回の亀トークはサロンメンバーをご招待しての公開収録。ゲストには元JRA騎手の佐藤哲三氏をお迎えして、桜花賞&皐月賞の回顧、オークス&日本ダービーの展望を行いました。
レギュラーコースの皆様には、その一部をテキスト版にて公開いたします。亀トークの完全版(動画)につきましては、プレミアムコース会員限定の非公開Facebookグループにて既に公開中です。
◆リバティアイランドはダービーでも勝っちゃうんじゃないですかね
亀谷:今年のオークスはなんといっても、リバティアイランドですよね。この馬は特にそうなんですが、最近の中内田厩舎はわざと晩成傾向にというか、距離を持たすように調整しているんじゃないかと思っていまして、この馬はダービーを使っても勝てるんじゃないかとすら思っているんですが。世間的には距離不安の声もあるみたいですが。
佐藤哲三(以下、哲三):僕もダービーでも良いと思います。それでも勝っちゃうんじゃないですかね。距離も大丈夫だと思います。いきなり古馬と一緒にとかだと分からないですが、阪神の芝外回り1600mをあのポジションから勝っておいて、距離が持つ持たないとかの問題ではなくて、走れるに決まってる。世代の中でズバ抜けた能力を持っているんで。
亀谷:そうなると桜花賞組の問題は2~3着馬の取捨ですかね。コナコーストとペリファーニア。コナコーストはキタサンブラック産駒ですが、いかがでしょうか?
哲三:言っても桜花賞をしっかり走ってきた馬は、よほど差し一辺倒とかじゃなく、中団より前くらいから粘って来た馬なら、ここでも上位に来る力はあるんじゃないかなとは思います。それこそ内枠に入ってさらに馬場が悪いところに入ってしまった、とかじゃない限りは。
亀谷:ペリファーニアに関してはめちゃくちゃ大きい馬で馬体重は490キロ台ですけども、こんな大型の牝馬が東京2400mをこなせるのか、というのは心配ではないですか?ノド鳴りの情報も常につきまといますが。昨年も同じ天栄でノド鳴りのジオグリフもG1を勝っています。
哲三:確かに馬体重は心配ですけど、ノド鳴りに関しては正直、個体差もあるのであくまで一つの情報程度で、そこまで気にするほどではないかと思いますけどね。ノド鳴りだから走れないとは僕はあんまり思わなかったです。できれば少しでも湿気がある方が良いのかもしれないですけど。
でも、仮にノドがレースにも影響するのであれば、距離的にはできればマイルまでの方がいいのかなとかはあるかもしれないですけどね。
亀谷:別路線組だとやっぱりフローラS組ですかね。東京の中距離を経験しているという面でも、ローテーション的にも有利になるのかなと。ちなみに、関西馬がフローラSを使って、栗東へ戻ってまたオークスで東京遠征というのは、どれくらい影響があるのでしょうか?
哲三:確かに有利なイメージはありますね。個人的には関西馬でも特に問題ないと思いますね。それこそ僕も騎手時代に同じようなケースでオークスに臨んだことがありますが、確か掲示板ぐらいまで来れたような気がします。(※2003年 フローラS勝ち馬のシンコールビーで3着)
亀谷:そうなると2着のソーダズリングは注目ですかね。社台ファームが今年好調なんですが、やっぱり山元トレセンの坂路が新しくなった影響が大きいんじゃないかと思っているんです。坂路についての効果はどう考えていますでしょうか?