YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは5/29(水)の船橋・若潮スプリント。発走時刻は20時05分です。
~馬体重470kg以上が狙い目!~
2019年に3歳オープンの特別競走として創設された若潮スプリント。2020年からは現行の船橋ダ1200mに舞台を移し、さらには2021年にSIIIに格上。優勝馬には優駿スプリントと習志野きらっとスプリントの優先出走権が付与されます。
若潮スプリント最大のポイントは馬体重。本レースに限らず、ダート戦や短距離戦では馬体重の重い馬の方が好成績をあげる傾向にありますが、特に3歳戦の若潮スプリントでは成長スピードも影響するため、さらに馬体重の重要性が高まっています。
牝馬の好走も多い本レースですが、2020年以降の3着内馬12頭で最も馬体重が軽かったのは2021年1着馬のファイナルキング(単勝1.9倍)の466kg。ほか11頭は全て470kg以上でしたから、馬体重470kgをひとつの目安にしてみるといいのではないでしょうか。
◆人気薄(単勝10倍以上)の好走馬の馬体重
2021年2着チュラウェーブ:491kg
2023年1着メンコイボクチャン:486kg
2023年3着クラティアラ:482kg(牝馬)
~北米血統からスピードを強化!~
血統面では、ダートの短距離戦らしく北米のスピード血統の活躍が目立ちます。勝ち馬だけを振り返ってみても、2020年カプリフレイバーと2021年ファイナルキングはフォーティナイナー系サウスヴィグラス産駒。2022年のスティールルージュは母がボストンハーバー×アフリートの快速血統。そして昨年のメンコイボクチャンは母父がCrafty Prospector系アグネスデジタル。
フォーティナイナーなどMr.Prospector系の快速血統を中心に、しっかりと北米血脈からスピードを強化された馬を狙うのがベターでしょう。
生産段階からダート短距離馬をつくろうとする日本の生産者は非常に少ないため、サンデーサイレンス系の層の厚さには敵わないのが日本のダート短距離路線の現状。本レースでもサンデーサイレンス持ちの好走馬は多いですが、同血脈を持たないカプリフレイバーやスティールルージュのようにサンデーサイレンスの影響を受けていない馬の方がピュアダートスプリンターである可能性が高いということは忘れてはいけません。
【若潮スプリントの最終見解】