YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは8/20(水)の浦和・ルーキーズサマーカップ。発走時刻は18時45分です。
~世代最初の南関重賞~
2022年に準重賞として新設され、2023年からは世代最初の南関重賞として施行されているルーキーズサマーカップ。能力差が大きいメンバー構成、かつ2ターンのメジャーなコースでもあるため、地力が結果に直結しやすい一戦で、過去3年はいずれも1番人気馬が勝利を挙げています。
また、昨年6番人気2着のリヴェルベロも今年の桜花賞3着馬であり、人気薄の穴馬を狙う場合も地力最優先の重賞であることは忘れてはいけません。
ちなみに、過去3年の連対馬6頭はいずれも馬体重460kg以上。馬体重も現時点での地力を評価する重要な材料となるでしょう。
また、好走率では川崎or船橋所属馬が浦和所属馬を圧倒。前哨戦である新選特別を船橋所属馬アムールピスケスが圧勝してしまったように、浦和所属馬の取り扱いには要注意が必要です。
~3着内馬9頭中7頭がKingmambo内包馬~
他の浦和ダ1400m重賞ではSeattle Slewやノーザンテーストといったワンペースの競馬が得意な血統が強いのが一般的。
浦和競馬場は1周距離が1200mと南関東競馬では川崎競馬場と並ぶ最も小ぶりな競馬場のひとつですが、直線距離は300m、4角からゴールまでは220mと川崎競馬場より100m弱も短く、その分コーナー区間の距離は長いため川崎ほどのコーナーでの減速はありません。
そのため、序盤も中盤も終盤も坦々としたラップを刻むことが多く、ワンペースな競馬に強い上記の血を持つ馬の活躍が目立っているわけです。
ただ、ルーキーズサマーカップのような能力差が大きい重賞では適性よりも馬の格が問われやすく、日本の主流血統であるサンデーサイレンスやKingmamboの血を持つ馬が好成績を挙げています。
特にKingmamboの血はダート戦の厳しい流れにも強く、過去3年の3着内馬9頭中7頭がKingmambo内包馬。Seattle Slewやノーザンテーストの血も重要ですが、Kingmamboに限らず血統のスケール感にも要注目の一戦です。
◆Kingmambo
2022年1着ポリゴンウェイヴ:母父キングカメハメハ
2022年2着ニッショウミライ:母父キングズベスト
2022年3着チハヤ:父ミッキーロケット
2023年1着アムクラージュ:父ホッコータルマエ
2023年2着ビッグショータイム:母父キングカメハメハ
2023年3着ポッドマーフィー:母父ワークフォース
2024年3着シェナノパリオ:父ホッコータルマエ
【ルーキーズサマーカップの最終見解】