YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは10/15(水)の川崎・鎌倉記念。発走時刻は20時10分です。
~北海道所属馬が強い2歳重賞~
1着馬には全日本2歳優駿への優先出走権が付与されるSII・鎌倉記念。2024年からは1500mから1600mに距離が延長されたため、以前よりはスタート直後の流れが激しくなりそうですが、川崎特有の機動力が求められる条件であることに変わりはありません。
また、鎌倉記念は地方全国交流重賞。ハイレベルな北海道所属馬の参戦も多く、北海道所属馬は2016年から9年連続で連対馬を輩出しています。一昨年の勝ち馬サントノーレのようにその後転入してくる馬も少なくないだけに、今後の大舞台に向けても重要な一戦となりそうです。
ちなみに、過去10年の好走馬10頭中7頭は近2走以内に1500m以上で勝利しており、逆に短距離戦でしか実績がない馬については過大評価は禁物です。
◆1500m以上で勝利実績があった北海道所属好走馬
2016年1着ストーンリバー:前々走門別ダ1600m1着
2017年2着マッドドッグ:前走門別ダ1700m1着
2018年2着リンゾウチャネル:前走盛岡芝1600m1着
2019年2着アベニンドリーム:前々走門別ダ1700m1着
2021年1着シルトプレ:前走門別ダ1500m1着
2023年1着サントノーレ:前々走門別ダ1700m1着
2024年2着ミランミラン:前々走門別ダ1500m1着
~川崎適性◎のRoberto~
コーナー角のきつい川崎ダ1400~1600mでは機動力に優れたRobertoの血が大活躍。同馬は立ち肩の機動力タイプを出しやすい種牡馬だけに川崎競馬場を得意とする馬が多く、1500m時代の鎌倉記念でも多くの活躍馬が出ています。
◆Roberto
2015年1着ポッドガイ:母父Shamardal
2016年3着ティーケーグラス:父グラスワンダー
2017年2着マッドドッグ:母母父リアルシャダイ
2017年3着ゴールドパテック:母父ブライアンズタイム
2018年1着ミューチャリー:母Robertoの2×4
2018年2着リンゾウチャネル:父モンテロッソ
2019年1着インペリシャブル:父エスポワールシチー
2021年3着ノブレスノア:Robertoの3×5
2023年3着パンセ:父ゴールドアクター
~LyphardやDanzigのFair Trial的機動力~
ほかでは、LyphardやDanzigの血を持つ馬にも注目。これらはFair TrialというLady Juror直仔の血を内包しており、Nureyev≒Sadler's WellsやBlushing Groom、ネオユニヴァースなどもFair Trialの血を内包した機動力型の血統です。50年以上前に生まれた競走馬であるため、キタサンブラックやジェンティルドンナのように同血脈を増幅する仕掛けは必要ですが、現在でも小回り適性を上げる有効な配合パターンであることは変わりありません。
◆Lyphard
2015年2着アンサンブルライフ:母父ダンシングブレーヴ
2016年1着ストーンリバー:父ホワイトマズル
2017年1着リコーワルサー:父ブラックタイド
2018年1着ミューチャリー:母母父コマンダーインチーフ
2018年2着リンゾウチャネル:父モンテロッソ
2019年2着アベニンドリーム:Lyphardの4×5
2019年3着ミナミン:父スピルバーグ
2020年2着セイカメテオポリス:母母母父ダンシングブレーヴ
2021年1着シルトプレ:父ワールドエース
2024年3着ケンシレインボー:母父メイショウサムソン
◆Danzig
2015年2着アンサンブルライフ:父アジュディケーティング
2016年3着ティーケーグラス:父グラスワンダー
2018年1着ミューチャリー:母母母父Chief's Crown
2019年2着アベニンドリーム:母母父チーフベアハート
2020年2着セイカメテオポリス:母父ディープスカイ
2020年3着ジョーロノ:母母母母父Danzig
2022年2着スペシャルエックス:母父スニッツェル
2022年3着デステージョ:母父コマンズ
2023年2着ライゾマティクス:Danzigの5×3
2023年3着パンセ:父ゴールドアクター
2024年1着ベアバッキューン:父モズアスコット
【鎌倉記念の最終見解】