YouTubeチャンネル『競馬オタク』でお馴染みの坂上明大氏による南関東4競馬場の重賞予想です。血統を絡めた過去の好走馬考察に加え、最終的な予想印、本命馬の根拠をレース前日に披露いたします。
今回の対象レースは11/19(水)の川崎・ロジータ記念。発走時刻は20時10分です。
~南関東牝馬三冠実績馬が狙い目!~
1989年に南関東4冠を達成したロジータを称えるため、1990年に創設されたSI・ロジータ記念。南関東3歳牝馬限定の最後の重賞でもあり、1着馬には東京シンデレラマイル(南関東所属馬のみ)、1~2着馬にはクイーン賞への優先出走権が付与される一戦です。
ただ、南関東牝馬三冠(桜花賞、プリンセス賞、関東オークス)が終了したこの時期は、世代トップ層がそれぞれの適条件に分散する傾向にあり、反対に出世が遅れた上がり馬の注目度が過剰になりやすい傾向にもあります。
ロジータ記念でも過去10年で5番人気以下で好走した11頭のうち9頭は南関東牝馬三冠で5着以内の実績があった馬。上がり馬の陰に隠れた実績馬を狙うのがロジータ記念のセオリーとなっています。
◆南関東牝馬三冠の実績馬(5番人気以下)
2015年2着トーコーヴィーナス:桜花賞2着
2016年3着ポッドガゼール:東京プリンセス賞5着
2017年2着シェアハッピー:桜花賞3着
2017年3着グラスサファイヤ:桜花賞2着
2019年1着グランモナハート:東京プリンセス賞5着
2019年2着リトミックグルーヴ:東京プリンセス賞3着
2022年2着ティーズハクア:桜花賞2着
2023年2着スギノプリンセス:桜花賞5着
2024年1着ローリエフレイバー:東京プリンセス賞2着
~スタミナ強化が配合のポイント!~
血統面ではNureyev≒Sadler's Wellsなどの欧州の主流血統からスタミナ面を強化した配合馬に注目。川崎ダ2100mは川崎記念のような長距離カテゴリのスペシャリストが集結するレースではスタミナよりも機動力が活きやすいコースではありますが、ピュアステイヤーが少ない世代限定戦ではスタミナの有無が勝敗を大きく左右する要素といえるでしょう。
ちなみに、同コースで行われた今年の関東オークスでもNureyev≒Sadler's Wellsの4×4を持つコパノエミリアが7番人気2着と好走しています。
◆Nureyev≒Sadler's Wells
2015年1着ララベル:父ゴールドアリュール
2017年1着ステップオブダンス:父ゴールドアリュール
2018年1着クロスウィンド:父ヴァーミリアン
2018年3着ゴールドパテック:父ゴールドアリュール
2019年1着グランモナハート:Nureyev≒Sadler's Wellsの4×3
2019年2着リトミックグルーヴ:母父キングカメハメハ
2021年1着カイカセンゲン:母母父エリシオ
2021年2着ウワサノシブコ:父アイルハヴアナザー
2021年3着イヤサカ:父アイルハヴアナザー
2022年1着スピーディキック:Nureyevの5×4
2022年2着ティーズハクア:父タイセイレジェンド
2023年3着マテリアルガール:父コパノリッキー
2024年2着ポルラノーチェ:母父キングカメハメハ
【ロジータ記念の最終見解】
