プロ馬券師・双馬毅氏が実践例を交えながら馬券理論を解説する『双馬毅の“ローテ×血統”錬金術』。今回のテーマは「種牡馬フォーウィールドライブの凄いクセ」です。
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双馬:今回はフォーウィールドライブのクセについて話したいと思います。
──意外なところが来ましたね。
双馬:産駒がデビューしてまだ1年ですが、かなり特徴が分かりやすい種牡馬だと気付きました。産駒全体の複勝回収率が92%もありますし、穴種牡馬として非常に優秀です。
──注目度が高くない種牡馬だけに、狙い方を知っておくと有利になりそうですね。では、解説をよろしくお願いします。
双馬:まず、フォーウィールドライブは血統とイメージが全然違うんです。アメリカンファラオの後継種牡馬ですが、真逆と言って良いほど特徴が違います。
アメリカンファラオの特徴は短縮より延長が得意、揉まれないと強い、短距離より中距離で強い、新馬戦で走って2戦目で落とす。これはエンパイアメーカーの系統としては普通なんですよね。エンパイアメーカーは延長種牡馬ですから、ペースが上がるとパフォーマンスを落とすんです。
フォーウィールドライブもそうなのかなと思って産駒を見ていたら、これが全然違うんですよ。まずは、ローテ別成績です。
──短縮の方が良いですね。
双馬:延長も複勝率ベースで見たら悪くないんですけど、人気馬しか走っていません。馬券的には短縮を狙った方が圧倒的に良いんです。