競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「和田陽希騎手」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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TARO氏の新刊『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』が9/12(金)に発売されます。競馬サークルの“外”で確固たる地位を築いた著者だからこそ書ける「忖度なし」の騎手評論は必読です!
先週は夏の大一番、札幌記念でしたが、それにしても大波乱でしたね。参りました。
勝ったトップナイフ=横山典騎手はまさに神騎乗。2年前に息子・横山和生騎手が同じ札幌記念でトップナイフに騎乗した際に見せた、インからの押し上げの再現を見るかのような騎乗でした。
今回の騎乗には細かい上手さも凝縮されていて、特に4コーナーで前の岩田オヤジ(=ホウオウビスケッツ)とバテてきたアウスヴァールの間に挟まりそうなところを瞬時に察知し、気合入れてこじあけてきたところなんかが神でしたね。岩田父はあそこシビアに回りますからね。そういう俯瞰ができているのがさすがなんですよ。
神は細部に宿る…ならぬ神騎乗は細部に宿るという感じですか。健在ぶりを見せてくれて、的中とともに祝福できたら最高でしたが…そうでなくても拍手を送りたくなる騎乗でした。
~2025年デビューのルーキージョッキーたちの分析を開始!~
さて、夏競馬も終わりに近づいてきましたので、そろそろルーキー騎手についても触れて行きましょうか。デビューから間もなく半年経過しますし、それぞれのジョッキーたちの特徴や狙いどころが見えてくる時期でもあります。
もちろんこれから大いに成長して変わっていくのかもしれませんが、騎手の個性って体型や、あるいは血縁関係なども影響しますから、実は変わらない部分も大きいんですよね。成長とともに上手くはなるにしても、根底は変わらない。三つ子の魂百までと言いましょうか。
上手いなぁと感じるルーキーもボチボチ出てきていますよね。イチオシというか将来性ナンバーワンは田山旺佑騎手だと思います。ただそれはまた次回以降としまして、今回は特徴がわかりやすい和田陽希騎手を取り上げてみたいと思います。
なお、ルーキー騎手については来月9月12日(金)発売の新刊・『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』でも、もれなく分析しておりますので、こちらも併せてご覧いただけたら幸いです。
~和田陽希騎手の特徴と狙いどころは?~
では、早速ですが今回は和田陽騎手の特徴と狙いどころを見ていきます。先週末終了時点で5勝を挙げています。