競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「極端戦法が増えている武豊騎手との付き合い方」です。
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先週の日経新春杯は絵に描いたような前残り。逃げた馬が残り、2番手の馬が抜け出し、イン追走の馬が3着。
逃げたファミリータイムは松山騎手、2番手抜け出しのゲルチュタールは坂井騎手、そしてインに潜り込んだリビアングラスは岩田康誠騎手…というわけで、立ち回り戦に強いジョッキーのワンツースリーでした。
「直線が長い長距離戦」
は、からっきしの川田騎手=シャイニングソードは2番人気8着、極端な戦法が多い武豊騎手のサブマリーナは4番人気9着、引退間近で安全に乗ることが最優先で何のチャレンジもしない藤岡佑騎手のライラックは6番人気12着。
ジョッキーの傾向通りの決着で3連複万馬券。いや、ここまで言うなら獲らないといけなかったですね。反省大。
~ベテランジョッキーになると極端な戦法が増える~
さて、今回は年明けから存在感を示している武豊騎手を取り上げたいと思います。というのも、馬券を買う上では非常に付き合いやすくなってるんですね。
先ほど、「極端な戦法が多い武豊騎手」と書きましたが、これはベテラン騎手の特徴でもあります。古い例で恐縮ですが、晩年の岡部幸雄騎手は抑えが利きづらくなり、先行競馬や暴走気味の逃げが増えていました。
最近だと大ベテランの柴田善騎手も極端な傾向が出ています。復帰後の4勝のうち2勝は逃げ切り。1勝は初角最後方。やはりベテラン騎手になると関節が硬くなるのか、戦略の柔軟性、幅はどうしても落ちる。ただ、技術力は健在なので、リズムよく逃げるか、あるいは溜めるかという極端な競馬になりがちということなのでしょう。
もっともこれは馬券を買う上では結構ありがたいことでもあります。買い消しの判断がしやすく、ハマるかどうかを考えれば良いというわけです。
~逃げの武豊は健在~
そこで武豊騎手。まずは逃げの武豊を見ていきましょう。
