競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「絶好調! 荻野極騎手をアップデートする」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
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ジョッキーは個々の狙いどころを探るのも重要ですが、まず何より儲かる騎手、世間の評価よりも上手い騎手を買うことが大事だと考えています。
その点で、今年特に目立っているといえば…? 津村騎手? もちろんそうなんですが、もう一人、このジョッキーからも目が離せません。
荻野極騎手です。
昨年は10年目にしてキャリアハイの62勝を挙げ、デビュー以来初めてリーディングベスト20以内に食い込んできている、まさに伸び盛り中堅といった立ち位置。結婚も大きなニュースになりましたが、やはりジョッキーの狙いを考える上で私生活の変化を中心に捉えるのは本質的ではないと思うので、どういう騎乗スタイルなのかを改めて考え、目下の買いどころを探っていきたいと思います。
~正直予想外の躍進だった~
確かに荻野極騎手は昨年の段階から躍進が目立っていました。しかしながら、『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』を執筆した2025夏時点では、どちらかといえばこの勢いの継続に対して懐疑的でした。
例えば、エキサイトバイオでのラジオNIKKEI賞制覇は、内枠を最大限に生かしたものに見えましたし、小回りでロスなく回ってくるというのは、かつてジャンダルムでも見せたような荻野極騎手の得意パターン。何かが大きく変わったようには思えなかったわけです。
しかし、その後の継続的な活躍を見るにつけ、自身の見解は間違っていたと言わざるを得ません。勢いがあった昨年から、今年は実力で勝っている。そのように思えるのです。
今年は先週時点で16勝と全国リーディング12位の好成績。何より上級条件で穴をあける印象が強いのですが、それは数字にも表れていました。
