今週はいよいよ世代初の2歳GI。心身の成長著しい、あの“無敗馬”に注目/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報！

先週は土曜に中山で出世レースの葉牡丹賞で行われました。当コラムで注目馬として取り上げたシャンドゥレールは早めの競馬で見せ場を作ったものの、最終的には前崩れの展開にも泣いて4着。勝ち上がるだけの力はありそうですが、レース後に国枝調教師が『もうワンパンチ欲しいね』と話していたように、現状は相手関係や展開の助けが必要な印象を受けました。

勝ったのは1番人気のミッキーカプチーノ。こちらも先週のコラムで触れた馬でしたが、中団から力強く抜け出して最後は3馬身半差の快勝。同馬が勝った4回東京開幕週の新馬戦(芝2000m)は、3着グリューネグリーン(G3・京都2歳S)を始め2～4着馬がすでに勝ち上がっている好メンバー戦でしたが、その1着馬として堂々のパフォーマンスを見せました。騎乗した戸崎騎手も『期待通りのパフォーマンス。今後が楽しみ』と評価していましたし、次走以降も要注目です。

さて、今週はいよいよ2歳女王を決める阪神ジュベナイルフィリーズ。8月にこの「亀谷競馬サロン」で2歳馬コラムを担当させていただくことになって最初のGIですから、ぜひとも有益な情報をお届けしたいと思っています。

人気を集めるのはやはり関西勢。なかでもG3・アルテミスSで鮮やかな差し切り勝ちをおさめたラヴェル、そしてスムーズさを欠きながらもクビ差2着まで迫ったリバティアイランドが中心でしょうが、関東からも複数の有力馬がエントリーしています。

前哨戦・ファンタジーSの勝ち馬リバーラや、2戦2勝のウンブライルもいますが、個人的に大注目しているのはもう1頭の2戦2勝・モリアーナです。


▲武藤厩舎のモリアーナ


前走のオープン・コスモス賞は先行策から後続を突き放して2馬身差の快勝。2着に負かしたドゥアイズが次走のG3・札幌2歳Sでも2着と好走したことで、その価値は余計に高まりました。