来週からいよいよトライアルレースが始まり、本格化する3歳クラシックロード。しかしここまでの戦況を振り返ると、牡牝では少しばかり“熱”の差がありそうです。
停滞ムードを感じさせるのは牝馬路線。阪神JFでリバティアイランドが2馬身半差の完勝をおさめると、今年に入ってG3フェアリーS、G3クイーンCと2つの重賞が行われたものの、ともに主役争いに名乗りを挙げるようなインパクトは残せず。はたして同馬の“1強”ムードに待ったをかける馬は登場してくるのでしょうか。
一方、牡馬路線は多士済々の戦国模様となっています。実績で一歩リードするのは朝日杯FSの勝ち馬ドルチェモアとホープフルSの勝ち馬ドゥラエレーデですが、ドルチェモアはまだマイルまでしか距離経験がなく、ドゥラエレーデはG2東スポ杯4着からの反撃で、とても“絶対王者”とは言えない状況です。
そんな中、今年に入ってG3京成杯、G3きさらぎ賞、G3共同通信杯と3重賞で牡馬が勝利しましたが、ソールオリエンス、フリームファクシ、ファントムシーフら勝ち馬は三者三様の好内容で勝利。敗れた相手の中にもキラリと光るものを見せた馬たちもいて、先の読めない大混戦となっています。
そして今週は土曜阪神でリステッド・すみれSが行われますが、ここにも牡馬クラシック戦線に名乗りを挙げてきそうな素質馬がエントリーしてきました。アヴニールドブリエ(宮田)です。
▲宮田厩舎のアヴニールドブリエ
2023/02/21 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。