今週は3歳牝馬クラシックの第一弾・桜花賞。昨年末の阪神JF以降、当欄では“打倒リバティアイランド”に名乗りを挙げる新星が登場するかに注目してきましたが…ここまでの重賞戦線を振り返ると、そこまでのインパクトを残す存在は現れなかったように思います。
それを証明するかのように、今年の桜花賞の出走可能賞金ボーダーは非常に高くなりました。3日時点で補欠の1番手はメイクアスナッチ。2勝+G3フェアリーS・2着の獲得賞金がありながら、桜花賞に出走できない可能性が高いのです。
なぜこうなったかと言えば、トライアルレースのたびに上位馬の顔ぶれが変わったから。チューリップ賞では、すでに重賞勝ちしていたキタウイング、ドゥーラが4着以下に敗れ、フィリーズレビューでもブトンドール、リバーラが4着以下に敗退。2歳重賞の勝ち馬が、3歳になって再び実力を示すことができなかったからです。
そんなわけで昨年末から大きく情勢は変わらず、相変わらずリバティアイランドの1強ムード。そこで当欄では混戦の2着争い候補になりうる関東馬をご紹介したいと思います。
まずはペリファーニア。前走のG3チューリップ賞出走時にも当欄で取り上げましたが、結果は勝ち馬からハナ、クビ差の3着。しかし大外枠で出遅れたうえに、道中は口を割って行きたがる素振りを見せていたことを考えれば負けて強しでした。デビュー戦でも他馬と接触して外傷を負いながら勝ち上がるなど、粗削りながらも強い精神力が光ります。
▲桜花賞に出走予定のペリファーニア(父モーリス)
2023/04/04 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。