先週の福島では4鞍の新馬戦が行われましたが、結果は関東馬が3勝で関西馬は1勝のみ。開幕2週目には4鞍中3鞍で関西馬が勝ったことを考えると、反撃ムードと言えそうです。
ここまで関西馬が優勢だった要因のひとつに、美浦坂路改修工事の影響で、この夏は関東馬にとって調整の難しさがあるのではないかと当コラムでも書いてきました。しかし先週の福島で新馬勝ちをおさめた馬たちには、ひとつの共通点が見られました。それは“ソフト調整”です。
例えば土曜の福島新馬を勝ったアレグロブリランテ、セントメモリーズは、それぞれノーザンファーム系のクラブ馬で、レースの3週ほど前まで外厩で調整し、トレセン帰厩後の速い追い切りは2本程度。また日曜福島6Rのハッピーサプライズは週2本の追い切り以外はウッドコースに入れずに仕上げる調整法でした。
アプローチは違えど、共通するテーマはビシビシとハードに仕上げるのではなく、それぞれ酷暑に耐えられるように体力を温存するイメージ。馬には1頭1頭個性があるので、なかなか“これが正解”とは言えませんが、今週からの新潟開催でも関東馬の調整過程には注目したいと思います。
そんなわけで今週の有力新馬をご紹介。まずは土曜(29日)新潟5R(芝1600m)を予定しているサトノフォルテ(牡、国枝)。父はロードカナロアで、母シュンドルボンはG3中山牝馬S(2016年)の勝ち馬です。
▲国枝厩舎のサトノフォルテ(父ロードカナロア)
2023/07/25 (火)
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藤井真俊
東京スポーツ新聞社・レース部記者。昭和55年4月8日生まれ、埼玉県出身。美浦トレセンで毎週取材を続け、蛯名正義調教師や三浦皇成騎手のコラムを担当するほか、週末には予想コラム「ザ・飲ンフィクション」を連載中。「BSイレブン競馬中継」「ラジオ日本 土曜競馬実況中継」解説者。そのほか雑誌「Number」やキャロットクラブ会報、netkeibaなど各種媒体で執筆中。