混沌の2歳牡馬路線、京都2歳Sが断を下すか/東スポ・藤井記者の“若駒”生情報！

先週は土曜日に東京競馬場でG2東京スポーツ杯2歳Sが行われました。言わずと知れた出世レース。今年も大いに注目を集めましたが……結果は1番人気フォルラニーニが8着に沈み、3連単は8万円オーバーの波乱となりました。

勝ったのは4番人気のシュトラウス。道中3番手から運ぶと、直線では危なげなく抜け出して2着シュバルツクーゲルに1馬身半差をつけました。しかし"出世レース"を勝ったにも関わらず、陣営からは課題の弁ばかりがついて出ています。

『能力はあるし将来性もありますが正直、コントロールはしづらかったです。今回は2頭が速いペースで先導してくれたので助かりましたが……』(モレイラ騎手)

『まだ(常識から)はみ出る部分があって、ジョッキー頼み、ペース頼みとなる現状だと思います』(武井調教師)

このようにお二人が語っているように、課題は気性面。過去2戦と同様に今回も道中はハミを噛む素振りを見せており、より上のステージを目指すにあたってはネックとなるかもしれません。

例年は東スポ杯が終われば年末の2歳G1、あるいは翌年のクラシックがなんとなく見えてくるものですが、現2歳世代……とりわけ牡馬路線は混沌としている印象があります。

そんななか、今週は土曜日に京都競馬場でG3京都2歳Sが行われます。