東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は皐月賞の振り返りとフローラSの注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は中山で牡馬クラシックの第一冠・皐月賞が行われました。
戦前から混戦ムードが漂っていましたが、レースはメイショウタバルが掛かってしまい前5F・57.5秒というハイペースに・・・。各馬のポジショニングや仕掛けどころなど、難しさに拍車のかかる展開となりました。
勝ったのはジャスティンミラノ。道中は先団の後ろでじっくり脚を溜める形。勝負どころではやや反応が鈍くなるシーンもありましたが、直線ではしぶとく脚を伸ばして先に抜け出したジャンタルマンタルを交わして先頭。外から迫るコスモキュランダの追撃も抑えました。
これで無傷の3連勝。それまで東京コースでスローの上がり勝負しか経験していなかったにも関わらず、中山のハイペースにも対応できたことは大きな収穫と言えそうです。ただし、母マーゴットディドは短距離(英GI・ナンソープS=芝5F)で活躍した馬だけに、ダービーに向けては距離への対応がポイントとなるかもしれません。
2着はコスモキュランダ。弥生賞の勝ち馬ながら7番人気に留まったのは、それまで連敗していた戦績によるものでしたが、それを覆してみせたのは馬自身の急成長に加えて、鞍上・モレイラ騎手の巧みなエスコートも大きかったように思われます。道中は中団のインでロスなく追走。勝負どころから徐々に外に持ち出すと、直線では猛追。クビ差の2着にまで迫りました。
これでモレイラ騎手は先々週の来日から重賞に4鞍騎乗して1、1、1、2着。当然ながらすべて“テン乗り”での結果ですから、言葉が見つかりません。
一方、1番人気に支持されたレガレイラは6着に敗れました。道中は後方の馬群で追走。最後は外からメンバー最速タイとなる上がりで追い上げましたが、上位3頭がいずれも中団より前につけていたことを考えると、展開やポジショニングが噛み合わなかった印象も・・・。
次走はダービーかオークスか、主戦・ルメールの復帰が間に合うのかなど先行きは不透明ですが、まだ見限れないような気がします。
さて、春の中山開催が終わって、今週から東京開催がスタート。日曜にはオークストライアルのフローラSが行われます。