東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の野路菊S、カンナSの振り返りと、今週末の芙蓉Sの注目馬について。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週は土曜阪神で野路菊S(芝外1600m)、土曜中山でカンナS(芝内1200m)と、2歳のオープン特別が2鞍行われました。なかでも今後へ向けて要チェックなのは野路菊Sを制したアランカール(牝、斉藤崇)でしょう。
前後4F47.9-45.6秒のスローペースを道中は最後方から。4コーナーで外に持ち出されると、直線だけでゴボウ抜き。最後はマイペースで逃げた2着馬を3馬身半ちぎってみせました。上がり3F33秒3は次位を1秒2も上回る圧倒的な切れ味。無傷の2連勝を飾りました。
父はエピファネイアで、母は2016年のオークスを制したシンハライト。血統背景も含めて、次走以降も目が離せません。
一方、カンナSは9番人気のウチュウノセカイ(牡、青木)が2番手から抜け出してV。2着に2馬身差をつける快勝でしたが、走破タイムは平凡なうえ、差しに回った上位人気馬が揃って凡走した側面もありました。スピードやセンスは光りましたが、さらに上のステージで戦うには上積み要素が欲しいところです。
さて、今週も2歳重賞は行われませんが、土曜中山では2歳オープンの芙蓉S(中山芝内2000m)が行われます。過去10年の勝ち馬からGI馬は出ていませんが、東スポ杯2着のプロディガルサンや皐月賞2着のサンリヴァル、青葉賞を制したオーソリティなど、クラシック戦線を沸かす存在を送り出しています。