東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のアイビーSの振り返りと、土曜東京・アルテミスSの注目馬ついて。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
先週は土曜東京で出世レースのリステッド・アイビーSが行われました。過去10年の勝ち馬からはドウデュースら3頭のGI馬を輩出。敗戦馬からもレガレイラなど複数頭がGI馬となっている注目レースです。
勝ったのは1番人気のアンドゥーリル。前後4F48.1-46.5秒のスローペースで、序盤は2番手から行きたがる場面も。それでも途中から折り合いがついて、4角では絶好の手応え。直線ではノーステッキのまま悠々と抜け出しました。
レース上がりは11.8→11.5→11.2秒の加速ラップ。これをアンドゥーリルは残り250mで先頭に立って押し切ったのですから、後続馬は手も足も出ませんでした。
サートゥルナーリア産駒の牡馬で、母は中京記念(GIII)勝ちなど重賞戦線で活躍したアンドラステ。今後も要チェックです。
冒頭でも記したように敗戦馬からも活躍馬が出ているアイビーS。その観点からは2、3着馬も今回の敗戦では見限れません。
アートバーゼルは4番手からメンバー最速上がりで追い上げたものの2着まで。スローの上がり勝負になったことを考えるとポジションの差とも言えそうです。
先週の当欄でご紹介したモノポリオも同様です。結果は3着でしたが、5番手から外を回る形になったことを考えると、酌量の余地はあります。レース流れや舞台が替われば、また違った姿を見せてくれるような気がしています。
さて、今週は土曜東京でアルテミスS(GIII、芝1600m)が行われます。今年で14回目と歴史の浅い重賞ながら、過去10年の勝ち馬からはリスグラシュー、ラッキーライラック、ソダシ、サークルオブライフ、チェルヴィニアと5頭のGIホースが誕生。すなわち本レースを勝てば、50%の確率でGI馬になれるということになります。
今年はソダシに続く姉妹制覇を狙う白毛馬・マルガのほか、新潟2歳S(GIII)2着のタイセイボーグ、ダリア賞勝ちのハッピーエンジェル、ソールオリエンスの半妹・フィロステファニら好メンバーが登録してきました。