東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週のファンタジーSの振り返りと、土曜東京・京王杯2歳Sの注目馬ついて。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜京都でファンタジーS(GIII)が行われました。勝ったのは1番人気のフェスティバルヒル。ゆっくりとしたスタートから、道中は後方のインで待機。そのまま3~4角を回って、直線を向いてもまだ後方…。絶望的な位置取りに映りましたが、圧巻だったのはそこから。
馬群に突っ込んで脚を伸ばすと、前方に開いたスペースを逃さず抜け出しました。前後3F35.3-34.0秒のスローペースを、上がり3F33秒1の決め手で差し切り勝ち。内の馬場が荒れて、外有利になっていたことを考えると、余計に価値の高まる“イン突き”でした。
2着以下とはクビ、ハナ、クビ差の大接戦でしたが、まさに“着差以上の評価が可能”と言えるでしょう。
サートゥルナーリア産駒の牝馬で、半兄にミュージアムマイルという血統馬。2019年のレシステンシアを最後にここを勝ってGIホースとなった馬はいませんが、前週にアルテミスS(GIII)を制したフィロステファニが戦線離脱してしまったことを考えると、フェスティバルヒルには今後大きな可能性があるかもしれません。
さて、今週は土曜に東京で京王杯2歳S(GII)が行われます。2017年のタワーオブロンドン以降、ここを勝ってGI馬となった馬はいませんでしたが、昨年の勝ち馬パンジャタワーは今年のNHKマイルCを制覇しました。
今年は16頭が登録。2勝馬や重賞好走馬はおらず、すべて1勝馬のため比較は難しいですが、パンジャタワーや3年前のオオバンブルマイは新馬勝ち直後に本レースをV。これにならえば、今年も前走が新馬勝ちの馬に出番があっても不思議ありません。
