東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の京都2歳Sの振り返りと、土曜中山・葉牡丹賞の注目馬ついて。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
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先週は土曜京都で京都2歳S(GIII)が行われました。勝ったのは9番人気のサートゥルナーリア産駒・ジャスティンビスタ。好スタートを決めたものの、1角手前でスッとポジションを下げて中団から。3~4角では外から動いた後方勢の仕掛けを待ってから進出を開始し、最後は大外から豪快に差し切りました。
これで10月京都の新馬戦(芝外1800m)に続いて2連勝。先行抜け出しだった初戦とは打って変わった待機策。1F延長、内回りコースへの対応など収穫の大きな勝利となりましたが、決着タイム2分00秒4(前5F60秒0)は前週の2歳未勝利(60秒1→2分00秒4)と変わらぬ平凡なもの。今回は北村友一騎手の冷静な騎乗が光った印象もあります。
一昨年はシンエンペラー、昨年はエリキングと近年は勝ち馬がその後活躍していますが、今年のジャスティンビスタは次走が試金石となりそうです。
先週の当欄でご紹介したゴーイントゥスカイは3着に敗退。スタート直後に外から寄られて後方のポジションから。さらには1角で外に弾かれる不利もありました。そのまま道中は外々を回って、勝負どころでも早めに動く形に。それでいて直線では一旦、先頭に立つ場面を作ったように負けて強しの内容でした。
勝ち馬と同様、初戦とは違った待機策。コース替わり、関西遠征というハードルがあったことを考えると、より価値は高まります。今後も要チェックの1頭です。
さて、今週は翌週から始まる2歳GI・3連戦の前の“中休み”。重賞レースは行われませんが、土曜に冬の中山ではおなじみの2歳1歳クラス・葉牡丹賞が行われます。
皐月賞やホープフルSと同じ中山芝内2000mが舞台。過去10年の勝ち馬からはダービー馬・レイデオロのほか、ジェネラーレウーノ(重賞2勝)やノースブリッジ(重賞3勝)など、多くの活躍馬を輩出しています。
オープンの芙蓉Sやコスモス賞上位馬が実績面でリードしていますが、新馬や未勝利を勝ったばかりの組にも出番はありそうです。
