東京スポーツ・藤井真俊記者によるPOG最新情報。今回は先週の朝日杯FSの振り返りと、土曜中山・ホープフルSの注目馬ついて。現場記者だからこそ聞ける話は必見です!
藤井真俊記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
※今回が2025年最後の更新です。次回の更新は1/6(火)になります。
先週は日曜阪神で2歳マイル王を決める朝日杯フューチュリティSが行われました。
朝から降り続いた雨の影響により馬場コンディションは昼から重発表。タフなコンディションとなりましたが、結果は1分33秒2の決着。過去5年との比較ではグレナディアガーズが勝った2020年に次ぐ、速いタイムとなりました。
ペースを作ったのはダイヤモンドノット。これまでにない逃げ戦法を打つと、前後4F46.3-46.9秒と平均速めのラップを刻み、3/4馬身差の2着に粘り込み。これまで1400mまでしか経験しておらず、距離を不安視する声もありましたが、ルメール騎手が持ち味を引き出しました。
勝ったのは2番人気のカヴァレリッツォ。ゆっくりとしたスタートから、道中は中団の馬群で折り合いに専念します。勝負の分かれ目となったのは3~4コーナー。同じく中団追走の1番人気アドマイヤクワッズ、3番人気エコロアルバが外を選択して動いたのに対し、カヴァレリッツォはあえて内にこだわり“待ち”の選択。
直線ではわずかに開いた最内のスペースを逃さずに抜け出して、最後は粘り込みを図るダイヤモンドノットを差し切りました。これで鞍上のCデムーロ騎手は昨年のエリザベス女王杯(スタニングローズ)に続く2年連続でのJRA・GI制覇。さすがの騎乗ぶりでした。
近親にはサトノフラッグ(菊花賞・3着)やサトノレイナス(桜花賞・2着)がいて、父サートゥルナーリアにとっては、これがうれしい産駒のGI初勝利となりました。
一方、先週の当欄でご紹介したリアライズシリウスは好位の外から運んだものの、直線では思うような伸び脚が見られず5着まで。休み明けでプラス12キロだった馬体重、初めての右回り、阪神への遠征など敗因は色々と考えられますが、今回はデビュー2戦で見せた強さが見られませんでした。
さて、今週で2025年のJRAもいよいよ終了。有馬記念前日となる土曜中山では、2歳中距離の王者を決めるホープフルSが行われます。2017年に昇格したばかりの歴史の浅いGIながら、勝ち馬はサートゥルナーリア、コントレイル、レガレイラ、クロワデュノールなど、そうそうたる顔ぶれ。今年も大いに注目されます。
無傷2連勝で重賞を制したショウナンガルフ(札幌2歳S)、ジャスティンビスタ(京都2歳S)のほか、リステッド勝ち馬や1勝クラスの勝ち馬など、多彩な顔ぶれがエントリーしてきました。
