今週の菊花賞は、関東馬が3頭と少しさみしい頭数に。ただ、少数精鋭なのが美浦のいいところ。セントライト記念で敗れたとはいえ、ダービー最先着のアスクビクターモアが実績的には最上位でしょう。
菊花賞で気になるのは全頭が初めてとなる“3000mの距離”でしょうか。陣営が距離への適性をどう考えているのか、を取材してきました!
まずは美浦の総大将アスクビクターモアから。
▲田村厩舎のアスクビクターモア
以前は掛かる面があった馬。それでも陣営は距離を短くすることを選ばず、今年は2000m以上のレースを選択し続けてきました。それは『競馬のセンスがすごくよくてどの位置にでも入れるし、長くいい脚を使うのでロングスパートできる』(田村師)という長所から。
気性に若さがあったことから掛かる面も見せていましたが、夏を越して精神面に成長が見られます。調教でも落ち着きがあるし、以前は馬がたくさんいる朝一番の時間帯で調教できなかったのが、できるようになったとのこと。高木助手は『今までは朝一の馬ごみで攻め馬ができないくらいの気性だった。軽めの調教でも厳しいくらいだったのが、馬ごみでも調教できているところに成長を感じますね。乗り手の指示に従って制御できています』とメンタル面の良化を説明していました。
菊花賞に出走する関東馬の現地情報をたっぷりとお届け! /東スポ・三嶋記者の美浦トレセンレポート
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三嶋まりえ
東京スポーツ新聞社・レース部記者。東京都出身。2018年10月から美浦トレセンで取材を開始。競馬知識ゼロで配属されるも、ギャンブラーだった祖父の血が騒ぎ競馬好きに。2022年8月に東スポレース部に加入した。予想は現場情報と直感を重視する。