今週末は、いよいよダービー。2020年に生産されたサラブレッド7708頭の頂点を決めるレースを前に、トレセンは活気満点です。もちろん、熱い戦いに大注目していますが、実はこのレース、密かに気になっている対戦がもう1つ。それは、“同部屋対決”です。
ダービーに出走するソールオリエンスの手塚師とシャザーン&サトノグランツを送り出す友道師は、競馬学校同期。2か月ほど同じ部屋で過ごした仲なんだそう。手塚師は『“て”と“と”だからさ。2段ベッドで俺が上? だったかな。忘れちゃった(笑)』と、ややうろ覚えの模様ですが、若い時代をともに過ごし切磋琢磨してきました。
ということは…。思い出すのは2018年菊花賞。フィエールマン(手塚厩舎)とエタリオウ(友道厩舎)がゴール前で大接戦を演じたのが記憶に新しいですよね。このレース、同部屋の調教師2人による熱い戦いだったわけです。鼻差で軍配があがったのは手塚師のフィエールマン。『まあ、そうだけど、ヤツはその時にはもうたくさん勝っていたからね。やっぱりすごいよ』とダービー3勝の同期に敬意を払っていました。
今回も同部屋対決。しかも手塚厩舎は、皐月賞馬ソールオリエンスでダービーに挑みます。
▲手塚厩舎のソールオリエンス(写真左奥)
『今のところ不安な点はない気がする。(良馬場でのレースについて)時計の速い決着はやってみないとわからないが、僕自身はそのほうがいいんじゃないかなと思っています』。
大本命で挑むダービーでも、気負いはなく朗らかな笑み。5大クラシック完全制覇へ向け、視界は良好です。
ダービーは“同部屋対決”にも注目/東スポ・三嶋記者の美浦トレセンレポート
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三嶋まりえ
東京スポーツ新聞社・レース部記者。東京都出身。2018年10月から美浦トレセンで取材を開始。競馬知識ゼロで配属されるも、ギャンブラーだった祖父の血が騒ぎ競馬好きに。2022年8月に東スポレース部に加入した。予想は現場情報と直感を重視する。