Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第161回目のトークテーマは新潟中距離の狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):先週は「芝からダート」で明暗を分けたレースが重賞も含めて多かったよね。レパードSは本命のドンインザムードが1着。同じ不良馬場だった2020年も、本命のケンシンコウが勝って単勝22倍つけたんだ。これで不良のレパードSは人気薄の本命が2戦2勝になったよ。
亀谷敬正(以下、亀):「不良の今井」ですね(笑)。何かコツでもあるのですか?
今:新潟のダートは軽いから、例年は芝っぽいのが走るんだよね。だけど、極端に雨が降って悪化すると、ダート向きの方が走る。ケンシンコウもパイロだったし。対談本でも何回か話したけど、道悪だと高速馬場になるから芝血統有利に思えるけど、重~不良まで行くと高速でもパワーレースになるんで、ダートっぽい方が走るんだよね。
ただ、レパードSは先行力が必要なレースだから、中距離でのアジアエクスプレスのダッシュ力はピッタリだった。もちろん、2走前に海外重賞で好走して、そのストレスで前走条件戦を凡走した「Mの法則」の基本パターンもあったけど。
亀:ボクはレパードSを見て馬場が分かったんで、新潟10Rを当日サロンメンバーに推奨しました。
今:ルメールが断然人気でやりにくいんでパスしたけど、何か面白い馬がいた?
亀:ニシノケンタマンですね。
今:複勝で6.4倍も付いてるね~。
亀:内枠のアポロケンタッキー×メイショウボーラーでいける馬場だと判断しました。
今:今村への乗り替わりだったんだ。彼女は関東馬の依頼が増えて結構穴を開けるようになったけど、極端な乗り方が多いから今後も取捨がポイントになるよね。あと日曜は札幌1Rで、「芝からダート」の人気薄だったリフレックスから馬連万馬券を2点目で当てたよ。
亀:そのレースはサンデー系と米国型ノーザンダンサー系の2頭で決まりましたね。
今:1番人気のワンモメンタムがルヴァンスレーヴで、2番人気のヴンダーバールがナダルで、ともに小回りで内枠を引いたからちょっと危なかったし。
亀:そういえば2頭とも、あまり揉まれると良くないって話をしていましたね。
今:ヴンダーバールは「芝からダート」で、ダート適性もあるから対抗にはしたけど。このレースは6頭も芝からの馬がいる中で、リフレックスを選べるかがポイントだったよ。どれが走るかは血統と前走のパドックを見ればだいたい分かる。エルムSのトロヴァトーレなんかは、パドックからもあんまり「芝からダート」は向かない。陣営も僕に訊いてくれたら、走らないって教えてあげたんだけど(笑)。
亀:「芝からダート」に特化した企画をやってもいいかもしれませんね。
今:ただ、パドックは結構変わるんだよね~。ダート向きでもなくても、次走で案外ダート向きになってたりすることもあって、ちょっと怖いよ。特に下級条件は。
亀:先週は土曜の三面川特別も当日推奨して当てました。
今:え、あのレース? 3連複500倍付いたやつだよね。