Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第162回目のトークテーマは新潟芝1600m、1800mの狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):札幌記念は10番人気トップナイフ◎お見事でした。
▼参考/競馬放送局
今井が札幌記念、みねたが中京記念を的中!/先週のMVP
今井雅宏(以下、今):小倉記念も人気薄の本命が勝ってたから、これでサマー2000シリーズは馬単万馬券の連続的中になったよ。予想でも「差しに回る位置取りショックなら」って解説しておいたんだ。実際、前2走と同じ先行策なら凡走してたはずだよ。息子ならまた先行するだろうけど、横山典への乗り替わりなら差しに回ると狙い撃ちしたんだよね。
同じ差しでもタイトな流れの差し競馬の場合、前走先行した馬が差しに回る方が有利になる。この理屈がまだ分からない人がいるんで美味しいよ。20年以上前から解説してるんだけど。
亀:馬は毎回同じ精神状態で走っているわけではないですからね。前走の経験によって今回発揮できる能力が変わります。名騎手はそこを分かっているんですよね。
今:記憶の連続の中で走っているわけだよね。それが今どこにあるのかを考えるのが、的中への最短距離になる。
亀:では前回の続きで、新潟芝1600mのコツの見ていきましょう。
今:新潟芝1600mはスクリーンヒーローやエピファネイアの成績が良かったね。スクリーンヒーローは36回の機会があって複勝率が50%もある(データは2020年以降)。勝率に関してはエピファネイアも100回以上走って13.5%だから安定して高いよ。パワーや体力はあるけど、他の距離よりはやや芝寄りのタイプが走りやすい。
亀:スクリーンヒーローとエピファネイアはどっちもロベルト系ですね。このコースは昔から欧州型とノーザンダンサー系が強いんですよ。
今:確かに亀谷君から貰ったデータでも、欧州型、米国型ノーザンダンサー系の勝率が高いね。
亀:それと新潟外回りはテンの持ちタイム上位馬の期待値が高い。
今:そこはよく勘違いされるよね。直線が長いから上がりの速い馬を探しがちだけど。
亀:ですよね。イメージとは逆にテンのタイム上位3位以内の馬を買えば儲かるコースです。
今:今年もスローの関屋記念でカナテープが上がり32.5秒で追い込んでるから間違いやすいよね。トップクラスになると差し込めるけど、条件戦クラスでは追い込めない。