Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第168回目のトークテーマはスプリンターズSの振り返りと、京都芝1200m、1400mの狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
亀谷敬正(以下、亀):スプリンターズSはジューンブレアを本命にしました。
今井雅宏(以下、今):僕は▲だったけど、ジューンブレアの単勝爆弾をかなり買ったよ。三浦にやられるとはだね。ルガルが増えないで、ママコチャは絞れなかったしで、馬体重でかなり馬券は絞れたよね。当日の短距離は前残りだったから、体重から勝ちきれる先行馬はジューンブレアくらいのはずで、単勝をかなり買ったけど。
亀:多くの人気馬が当日消せたので、ジューンブレアの複勝も結構美味しくなったと思うんです。ルガルは先週、増えて欲しいという解説をしてましたもんね。ママコチャは逆に増えると硬さが出て危ないということで、その通りでした。結構上位人気が危なくなりましたよね。
今:ステップとタイプで走れる枠と馬体重は自動的に決まるんで、二人の話をよく読んで当日に臨むと良いよね。ルガルはあのタイミングで先行馬が増えないとダッシュ力が出なくなっちゃう。ただ、ジューンブレアは外枠引いたでしょ。好位の外を回るとアウトの馬場とタイプだけに、武豊に乗り替わってから差しに回ってるのが少し気にはなったんだ。
亀:ボクは逃げると思って狙いましたよ。
今:僕も「1~3番手に行く位置取りショックを掛けてラチに入れば」という解説で評価しといたけど。
亀:あのメンバーで前に行く位置取りショックを掛ければ、まず残れます。というか、この枠だと行くしかないし、行けば残れる馬場でもある。
今:外枠で差すと、仮に外差しバイアスになっててもコントロールの難しい馬だから厳しいんで、外枠引いた時点で行くしかなかったしね。1週前追い切りもしっかりしてたから、内枠なら文句なしの単勝期待値だったけど。外枠を引いたのが、結局は最後まで響いた。
亀:ジューンブレアは内枠なら勝ってましたよね~。2番手の競馬をして、逆に三浦騎手を差したと思います。三浦騎手は武豊騎手にエスコートされたようなものですし。
今:ポケットの方が向く馬だしね。結局人気3頭以外は走れる状態の馬は全て伸びない外に入れられちゃったから。人気馬を逆転するには枠の並び的に、外の先行馬が強引に出して行くしか方法はないという枠順を作ってたね。
亀:ここまでの話は、もちろん武豊騎手は百も承知です。というか、ボクは武豊騎手から学びましたよ。今年のG1は武豊騎手がおいしい馬券を連発してくれていますよね。ボクは今年のG1で武豊騎手を本命にした時はすべて的中しているんです。武豊騎手の作戦もすべてレース前の読み通り。今井さんと武豊騎手から競馬を学んで、おいしい馬券を的中しまくっているので、非常に達成感があります(笑)。
さて、今回は今週末から開幕する京都芝競馬の構造を分析していきましょう。2023年から京都の芝傾向が変わってきたんですよね。どこのコースも基本的には外枠が有利です。京都芝1200mもコース形態的には内枠が有利に思えますし、実際、昔は内有利だったんですが、今は内枠が不利なんですよ。
今:確かに1枠は勝率が3.3%しかないね。