Mの法則でお馴染みの今井雅宏氏と当サロン主催・亀谷敬正との師弟トークコラム『今井雅宏×亀谷敬正 ~トレンド種牡馬トーク~』。馬券的に美味しい種牡馬の解説、馬券的な活用方法などをデータを交えながら説明いたします。
第169回目のトークテーマは京都芝1400m外、芝1600m内、芝1600m外の狙い方です。師弟によるディープな競馬トークをお楽しみください!
今井雅宏(以下、今):前回は京都の内回り1400mまで見たので、外回り1400mから見ていこう。
亀谷敬正(以下、亀):やっぱり芝1200mと同じで、内の人気馬が不利を受けやすいです。2023年以降は1~2枠の複勝回収率がともに50%未満で、5~8枠は100%を超えています。5枠より外が有利になりやすいです。
今:これはまた極端だね。元々、内か外か当日のバイアスによって極端な枠で決まりやすい傾向があったけど、外で決まるパターンが増えたわけだ。以前も内で決まるときも2~3枠で決まりやすかったんだよね。1枠は揉まれて危なかった。
亀:前に行けない内枠の人気馬は危ないですね。1~2枠の3番人気以内は単複ともに回収率は40%に届かないです。
今:人気に関わらず、1~2枠で3角4番手以下は単勝回収率16%、複勝回収率26%と相当悪いね。
亀:ディープインパクトが走りやすいコースですからね。伸び系の馬に向いていますよ。
今:モーリス、キタサンブラックがよく来ていて、マイル寄りの馬が走りやすいよね。
亀:それと開催が進むと、より内が飛びやすくなります。
今:短縮は前走逃げた馬が面白いよ。
亀:単勝回収率が300%近くで、複勝回収率も100%超えてますね。
今:複勝率でも35.7%だから安定感もある。前走で逃げていた馬は普通期待値が下がりやすいけど、広いコースで今回もスムーズに先行出来るわけだよね。
あと、前走3角10番手以降も結構穴を開けている。短縮だと揉まれない馬が有利な条件なんで、両極端だった馬は怖い。それと揉まれないと走るから、牡馬がより走りやすくなってるね。
亀:やっぱり短縮も外枠が有利ですよ。軽い馬場の方が外差しが決まりやすい。逆にインはスムーズに走れず、不利を受けやすいです。
今:あと、単調なパワー競馬に持ち込むと走るから、牡馬に加えて大型馬もよく走っているよ。460キロ以上の短縮は単勝回収率100%を超えてるけど、460キロ未満は牝馬を加えても、2023年から70頭以上走って1勝、勝率は1%台だから。次は内回りの芝1600mを見ていこう。