亀谷敬正自身が先週のレースや予想などを振り返る「先週の亀レビュー」。競馬の構造理解や次週以降のヒントなどが満載です。ぜひご一読ください!
▼今回のトピックス
・ドバイデーで人気を裏切った馬を予測した手法はJRAでも桜花賞でも使える
ドバイデーで人気を裏切った馬を予測した手法はJRAでも桜花賞でも使える
ドバイワールドカップデーは「馬券的には最も面白い」とレース前に解説したドバイシーマクラシックで印4頭が1~4着を独占(4頭以外は無印)。何度やり直しても無印の人気馬は馬券になれなかったでしょうから、まずまずの予想だったとは納得してます。
ドバイワールドカップも断然人気のフォーエバーヤングが敗れ、ドバイターフもロマンチックウォリアーが敗れました。
ワールドカップもターフも「単勝」の馬券は逆張りで儲けることができたレースでしたが、連複系では馬券になっているので妙味はいまひとつ。ロマンチックウォリアーも敗れたとはいえ、写真判定の僅差でしたから、単勝逆張りで絶対に勝てたレースパターンとまでは言い切れません。
一方、シーマクラシックで消した人気馬は、何度やりなおそうとも4着以内に走ることは難しかったでしょう。単勝だけではなく、4頭ボックスの連複馬券も期待値が高かったレース。当たったことも含めて「馬券期待値が高い」と判断したのは正しかったと思います。
このように「馬券でおいしいレース」や「人気馬の危険度判定」は、世界中の馬券ゲームで有効です。そして馬券期待値を予測するうえでは「競馬と競走馬の構造」を知ることが重要。「競馬と競走馬の構造」を理解するための「概念」は世界中の競馬で通用します。
ドバイで使えた「馬券でおいしいレース」や「人気馬の危険度判定」は、今週末のJRA競馬でも使えます。数十年間活用し続けたJRA競馬での手法を海外競馬でもスライドしている、というべきでしょうか。
はたまた、40年以上前に出版されたアメリカの競馬本で書かれていた概念は、今の日本の競馬でも使えるので、世界中の競馬の概念は40年以上前からずっと繋がっている、とも言えるでしょうか。
▲土曜のJRA開催終了後にドバイ4レースを解説しました
今週末のJRAで人気馬の危険度を判定するのにも使える、フォーエバーヤング、ロマンチックウォリアー、チェルヴィニア、シンエンペラーが「パフォーマンスを下げる」ことを予見するための概念は以下の2点になります。