競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「京都芝コース」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今週から再びGIレースが始まって、年末の有馬記念まで7週連続GIレースが続きます。今年も残りわずかとなってきましたね。
1つでも多く当てて良い年を迎えるためにも、しっかり馬場傾向を把握しておきたいところです。今週、来週は京都でGIレースがありますから、今回は京都芝コースにスポットを当てます。
先週の京都芝レースは12鞍組まれ、逃げ4勝、先行5勝、中団3勝。良馬場だった土曜は速めの時計が出ていましたが、雨が降って重まで悪化した日曜は少し時計がかかっていました。
Bコース2週目の先週、1着は先行系が優勢。ただし、日曜は雨の影響で少し外にシフト。雨が降っていた5R、7R、9Rでは直線で2~3頭分開ける進路取りが見られました。
なお、小雨になった最終レースでは内を開ける進路取りにはなっておらず、勝ち馬は内目から差し切っていました。
今年秋の京都芝コースのクッション値は雨の影響を受けた10月4日と10月26日は9台になったものの、それ以外は10を超えており、良になれば時計が出やすい状態で推移しています。
そして、今年秋の京都開催は前開催の3回開催が5週間あった影響で、エリザベス女王杯は昨年までのBコース2週目ではなく、Bコース3週目に実施されるので、念のため注意したいところです。
ここで2015年以降、京都で実施された計7回のエリザベス女王杯を振り返りましょう(2020年~2022年は阪神競馬場で施行)。
