競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「東京ダートの最新事情」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
今回は東京ダートの最新事情をお伝えします。JRAでは長年、青森県産の砂を使用してきましたが、当コラムでも何度か紹介している通り、2020年頃から、この青森県産の良質な砂が採れにくくなっているという背景があります。
そこで近年は、これまで使用してきた青森県産の砂をベースに、それぞれの競馬場に必要な要素を補える産地の砂を混ぜるようになっています。
東京ダートのクッション砂は2020年までは青森県産100%でした。それが、2021年からは青森県産をベースに他の産地の砂を入れ始め、愛知県産と新潟県産も使用されるようになりました。
そして、2025年からは東京では初めてオーストラリア産の砂が導入。このオーストラリア産がいわゆる“白い砂”で、すでに阪神や小倉、京都競馬場などでも使用されています。
昨年、東京でこのオーストラリア産の砂が初めて採用になった理由は昨年10月14日配信の当コラム(今秋からオーストラリア・アルバニー産の砂が入った東京ダート)で書いた通り、特徴である高硬度を活かし、砂の耐久性を向上させることが目的でした。
ダートのクッション砂は使用するうちに、摩耗し細かい粒子が増えたり、ゴミなどが入ってしまうため、そのままにしておくと、排水性に影響を与えてしまいます。そこで、どこの競馬場でも大抵、夏場にすべてのクッション砂を洗浄します。
洗浄後は細かい砂やゴミが取り除かれるため、足りなくなった砂を足す必要があります。
東京競馬場では今年も春開催の後、すべてのクッション砂の洗浄が行われました。そして、不足した分の砂を追加。最新の砂の割合はJRAホームページで公表されています。それによると、青森県産が80%、愛知県産が10%、オーストラリア産10%となっています。
2025年秋から今年の春開催までは青森県産が75%、愛知県産が15%、オーストラリア産が10%でしたから、青森県産が5%増えて愛知県産が5%減ったことになります。
なぜ、このような変化があったのでしょうか。
