競馬キャスター、ならびに単行本「馬場のすべて教えます2」の著者としてもお馴染みの小島友実さんによる連載『コジトモの馬場よもやま話』。
今回のテーマは「砂厚が大幅に変更された金沢ダート」について。長年に渡り“馬場”を取材してきた第一人者からの馬場情報は必見です!
※今回はJBCが行われる金沢競馬場を取材対象にしているため、通常の火曜日ではなく月曜日更新となりました。次回は通常通り火曜日更新です。
11月3日、金沢競馬場と門別競馬場でJBC競走が行われます。金沢競馬場のダートコースでは今年2月から3月にかけて、「馬場改修工事」が実施されたのをご存知でしょうか。
今回の改修においては3つポイントがあります。1つ目が、「上層路盤の整備」、2つ目は「クッション砂の全面入れ替え」、そして3つ目が「砂厚の大幅な変更」です。
金沢のコースは元々平坦コースですが、長年使用していると、コースにデコボコが生じてしまいます。今回はその部分がフラットになるよう整備し、コース内側に細かい砂がたまったことでできる、硬い砂の層も除去されました。
金沢競馬場では2021年に愛知県瀬戸市産の珪砂、いわゆる白い砂に変更されています。今回の路盤改修工事で一番大きな変更点が「砂厚の変更」です。
2025年までの金沢ダートコースの砂厚は9~10㎝でした。しかし、脚への負担を軽減させるため、砂厚が変更されました。
現在は内沿いが13~14㎝と一番深く、中央は平均11~12㎝、外沿いは9㎝と薄くなっています。
以前は内ラチ沿いに砂が溜まって硬くなり、「内ラチピッタリを通った、いわゆる行った、行ったの競馬」が頻発。その結果、各馬が急角度でラチ沿いへ殺到し、特に1~2コーナーで接触や落馬事故が見られました。
今回、内沿いの砂厚を深くする事で、強引なイン突きや先行一辺倒の競馬を抑止。コーナーへ入る際の角度が緩やかになり、安全に回れるコースになりました。
一方で、コースの中央付近は11~12㎝と少し薄くなりましたが、これは、「直線で外へ持ち出した差し馬がしっかりと脚を伸ばせるように」という馬場担当者の意図が込められているとの事です。
私は9月15日に現地へ取材に行き、ダートコースを歩かせてもらいました。実際に歩くと内側はかなり深く、力を要する印象。そして最外を歩いた時は足がとても軽くなり、その薄さを直に感じました。
改修後、時計面や脚質傾向には変化が見られています。
