プロ馬券師・みねた氏が実践例を交えながら予想理論の金言を伝える『馬券師・みねたの金言』。今回の金言は“上位人気馬がどの枠なのか?という視点”です。
なお、『競馬放送局』ではみねた氏の厳選勝負レース、重賞予想を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください。
▼今週の重賞ピックアップ
2月15日京都11R京都記念 芝2200m
京都記念は京都芝2200mでの施行。初角となる1コーナーまで400mほど距離があるため、先行争いにおいて、内外の有利不利はありません。
登録14頭中、前走の通過順位に3番手以内があるのは、エコロディノス、バビット、リビアングラスの3頭。先行馬の割合は低く、道中で動いていけるタイプがベター。ペースが上がりにくい分、外から前に取り付いていく競馬が良さそうです。
1番人気想定はエリキング。4歳馬は昨秋から古馬相手に好勝負を演じていますが、この馬は4歳のトップグループの一角。強いのは間違いなく、1番人気想定と言われるのも納得です。菊花賞では道中で動いていく機動力もみせました。あとは成長期に骨折した影響がどうなのか、そして2.0倍という想定オッズが見合うのかが問題です。
2番人気想定はヘデントール。昨年の天皇賞(春)の優勝馬で、格という意味ではエリキングを凌ぐ存在です。長期の休み明けとなる点は懸念材料ですが、ルメール騎手を確保している以上、態勢は整っているとみます。あとはエリキングとの斤量2キロ差がどう出るか。とはいえ、想定3.4倍ならこちらに期待値があるように思えます。最終的にこの2頭の取捨は当日の人気(オッズ)次第となるでしょう。
3番人気想定はエコロディノス。連勝中の上がり馬です。ただいわゆる「先行昇級」ですし、3勝クラスからG2という一気の格上げとなります。先述の2頭とは実績でかなり差があります。道中で動ける脚があるのはプラス材料ですが、それでも実績を考えると、想定3人気なら食指は動きません。実際のオッズ次第といったところ。
4番人気想定はシェイクユアハート。前走の中日新聞杯で重賞初制覇を飾りました。8-9-9-10からの差し切りで、内容は上々。古川吉騎手騎乗というのも渋くて好みです。前走の勝ち方は強敵向きですが、それにしてもここは上位2頭が強力。力関係とオッズが見合うかどうか。
ヨーホーレイクは昨年の覇者。◎で勝たせてもらいました。戦績をみてもこの時期が良いのでしょう。前走は強敵揃いのジャパンカップ。そこでの14着で人気が甘くなるのは魅力です。想定通りの14.5倍なら◎候補の1頭。
ドクタードリトルは前走の日経新春杯を5-4-4-4から5着。引き続き、全くの人気薄なら期待値はありそう。
ジューンテイクは京都新聞杯勝ちに神戸新聞杯2着とG2でもやれる下地あり。中日新聞杯はシェイクユアハートから0.2秒の僅差で、オッズ妙味はこちらか。
メンバー的に距離延長は良さそうなサフィラ、大敗→休養という期待値的に悪くない臨戦過程のホールネスあたりが穴候補。
上位人気想定の2頭が強力ですが、そういう馬でも崩れるのが競馬でもあります。いずれにせよ、外枠から動いていく形が良さそうなので、枠順には大いに注目です。
なお、枠順確定後の最終結論および買い目は『競馬放送局』をご覧ください。
▼みねたの金言219
上位人気馬がどの枠なのか?という視点
★ピックアップレース★
1月18日 中山11R 京成杯 芝2000m良
◎4グリーンエナジー
穴○10ジーネキング
穴▲9タイダルロック
△12ソラネルマン
☆11マテンロウゲイル
注6アッカン
注15アクセス

―今回は1月18日の京成杯を取り上げます。フェアリーS、シンザン記念に続く3歳重賞3連勝、そして京成杯自体も3年連続的中。京成杯は相性がいいですねぇ。
みねた)昨年の170万馬券と比べてしまうと1/100以下の配当ですけどね(笑)。
―それでも◎4グリーンエナジーがしっかり勝ち切って、◎→☆→△で3連単144.1倍ですから。
みねた)京成杯が当たるのはたまたまだと思いますが、荒れやすいレースの方が得意ですし、レーシングスケジュール的に狭間のレースなので、メンバー間の比較が難しいという意味で、私に向いているのかもしれません。
―では早速、的中までの思考を教えてください。
みねた)ただ、このレースもフェアリーS、シンザン記念と考え方のベースは同じです。結局、正しい考え方を貫くことが大事なんですよ。
―フェアリーS、シンザン記念と同じということは…“枠”ですか?
みねた)そうです。ただ、枠といっても「コースパターン」の話、つまりコース形態における有利不利は織り込まれているという話は前回のコラムでもお話ししましたよね。そして、その一方でメンバー構成による枠順の有利不利は、まだそこまでオッズに織り込まれていないとも。
―先行馬の割合が高ければタイムトライアルに近くなるのでコースロスの少ない内枠が有利に、先行馬の割合が低いと団子状態になるので詰まらずスムーズに走れる外枠が有利になるんですよね。
みねた)完璧です。そして今回もその考えを応用しただけです。
―京成杯は出走15頭中7頭に前走道中3番手以内の通過歴がありました。
みねた)2000mのレースにしては先行馬が揃っていました。先ほどおっしゃっていた通り、内外でいうと内枠が有利になるのですが、さらに付け加えると、外枠のなかでもとりわけ先行馬は不利。どうしても前にいくために脚を使うことになってしまいますし、道中でも外を回らされる可能性が高いですからね。
―◎のグリーンエナジーは絶好の2枠4番。実際にレース映像をみてみても、3~4コーナーを内から進出していて、内枠のアドバンテージを生かした印象です。ただ、週中展望時点でのグリーンエナジーの評価を読み返したところ、「2番手からの抜け出しで、今回、脚質面でのアドバンテージはなさそうです」とありました。そこまで高く評価している印象ではなかったので、◎という評価は少し驚きました。
みねた)私が活用しているAIの評価もSだったように、能力が高いのは間違いありません。週中脚質的にアドバンテージがないので◎まではどうかなと思っていたのですが、そこは相対評価です。今回は相対的にグリーンエナジーの枠は恵まれ過ぎていました。
―もう少し詳しく説明してください。
みねた)今回の先行馬7頭の馬番は3番、4番、6 番、10番、12番、13番、15番だったのですが、1番人気のソラネルマンが12番、見解文執筆時点で2番人気(最終的に3番人気)だったアクセスが15番でした。週中展望の時点で想定1番人気(最終的に4番人気)だったポルフュロゲネトスも13番で、上位人気馬の中でグリーンエナジーだけが内枠だったのです。
―上位人気馬がどの枠なのか?という視点ですね。
みねた)これは非常に重要な視点です。実はシンザン記念も全く同じなんですよ。先行馬が16頭中11頭を占めるレースなので内枠有利は明白。そしてこのレースの1~3番人気の馬番をみてみると、
1番人気モノポリオ 7枠13番
2番人気バルセシート 6枠11番
3番人気アルトラムス 1枠1番
でした。上位人気馬の中でアルトラムスだけが有利な内枠をひいていたのです。
―シンザン記念はアルトラムスに◎を打ち、▲→注→◎で3連複187.3倍的中でした。
みねた)競馬で勝つための要素として「人気馬に不利になるファクター」というのは非常に重要です。次回は「上位人気馬がどの枠なのか」についてさらに掘り下げてみましょう。
