競走馬にとって脚元の問題というのは、もはや職業病のようなものなのかもしれません。あれだけ細い脚で400~500キロ超の体重を支え、レースでは全力疾走するのですから…。
日々のケアである程度の予防は出来るとはいえ、元々の体質だったり、能力の高い馬だったりすると、やはり不安は出てきます。競馬界では「エビ」と呼ばれる屈腱炎もそのうちの一つ。なかなか治らない症状とされ、重ければ長期の休養、もしくは引退となってしまいます。
全て父の違う姉が3頭も勝ち上がっている木原厩舎ゆかりの血統馬・マルモルーラーも、3歳時に1勝クラスをもう少しで勝ち上がるところまで行きながら屈腱炎を発症。1年もの療養を余儀なくされました。
▲10月2日(日)の中京7Rに出走するマルモルーラー
しかし、休んでいる間の懸命なケア、彼の回復を諦めなかったオーナーと陣営、そして何よりマルモルーラー自身の頑張りがあって、今月10日に見事復活を果たしました。復帰戦は中京の1800mで8着でしたが、調教もまだ脚元と相談しながらの慎重なものでしたし、まずは無事にレースを終えられただけで花丸だと思います。
待望の復帰2戦目! 木原厩舎ゆかりの血統馬マルモルーラー/大スポ・赤城記者の栗東トレセンレポート
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。