海外遠征か、国内GIか。層の厚いダートの重賞戦線ですが、今回は実力派が冒頭の2択を迫られました。それもあって、今年のフェブラリーステークスは上位の実力が拮抗している印象です。
このレースについて栗東で取材出来たのは、トータルでも半日に満たないくらいの短い時間でしたが…それでも『やはり抜けているのでは』という感触を掴めたのがドライスタウトです。
▲牧浦厩舎のドライスタウト
兵庫チャンピオンシップ後に筋肉痛の症状が出たため休養に入りましたが、6か月半ものブランクがありながら復帰戦(霜月ステークス)でいきなり勝利。当時は相当時間をかけて乗り込まれていたとはいえ、休み明け感は否めなかったと言います。
『休みが長くなったからだいぶ緩んで、立ち上げにはかなり苦労した』とは担当の千田厩務員。戸崎騎手もレース後に『休み明けという感じだった』というコメントをされていましたが、それでゴーサインが出てから一気に突き放したのですから、ちょっとモノが違う感じがしましたよね。
復調途上、かつ終始フタをされる厳しい展開。さらに58キロを背負っていた前走でも2着。先に猛然と伸びかけていたセキフウを並ぶ間も無くかわしていった時の脚にはゾクゾクしました。
そんな近2走と比べて今回は『ずっと調整がしやすかった。いい頃に戻ってきた』と千田厩務員。見た目にも筋肉がパンとして、毛ヅヤもこの時期と思えないくらいピカピカです。
戸崎騎手も1週前、今週と2週連続で栗東へ駆けつけ追い切りに騎乗。1週前から『ダグの時点で前回より素軽くなっているのが分かりました』と仰っていたそうですが、今週の追い切りもいい感触だったようで…。
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。