今年の夏は九州産馬にとって過酷なローテーションとなりました。九州産馬限定戦が新馬戦、未勝利、ひまわり賞まで3週連続。必然的に3連闘になる馬が多く、異様な猛暑もあって厩舎の方々は状態の維持に苦労されたと思います。
谷厩舎のユメカナウケンもそのうちの一頭。410〜420キロほどの小柄な牝馬で、デビュー前の調教では同厩舎のアイタカという馬のほうがスピード的にも勝っていましたが、とにかくゲートセンスがあって、また苦しくなっても僚馬に食らいついていこうとする勝負根性がありました。
▲調教の動きはヨカヨカ級!のユメカナウケン
しかも、新馬戦をひと叩きされた後に馬が一変。持ち前のスタートセンスを生かしてハナに立ち、2着馬に終始マークされながらでも直線で突き放して5馬身差の勝利を決めたのです。ひまわり賞ではさすがに疲れや斤量増もあり3着に敗れましたが、その後しっかりと休ませ、今回は限定戦ではなく、土曜阪神9R さざんか賞(2歳1勝クラス、芝1200m)に出走してきます。