エリザベス女王杯のタイトルを獲りに行くという選択もあったでしょうが、まだ体が成長しきっておらず、手前を替える時などなかなか自分でバランスを取れなかったという彼女に無理を強いない道を選んだーー
それが、マスクトディーヴァが選択したローテーションの理由です。自分でバランスを取れない中でのローズS、秋華賞だったのか?と信じられない気持ちになる方もいると思いますが、答えはYES。辻野調教師や担当の黒川助手は『よく今の段階であれだけ走れるなと驚かされる』と常々おっしゃっていました。
それでも重賞に出走させるだけの仕上げをされてきた厩舎力、そして自身の素質により、競馬に行って脅威の脚を使ってきたんです。
▲昨秋ハイパフォーマンスを見せたマスクトディーヴァ
今週日曜日の東京新聞杯は、そんなマスクトディーヴァにとって2024年の始動戦。春の大目標がヴィクトリアマイルであるため、今まで関西圏でしか走ったことのない彼女に、「東京への輸送」と「府中のマイル」を経験させるためのレース選択です。
2024/02/02 (金)
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赤城真理子
鹿児島県出身、大阪府在住。全く別の業種でライター業をしていたが、2018年11月「競馬知識ゼロ」のまま大阪スポーツの競馬記者に転身。毎週栗東に泊まり込んで取材をするうち、馬の魅力にどっぷりはまり現在に至る。東スポ紙面にてG1コラム【転生したらトレセン記者だった件】、Web限定で不定期コラム【赤城真理子の「だから、競馬が好きなんです!!!】を連載中。