大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回は天皇賞・春に出走するシュヴァリエローズ陣営の取材レポートです。
赤城真理子記者の最新記事や予想等はWebサイト「東スポ競馬」でご確認ください。
「7歳。でも、今のシュヴァリエローズを見たら、この馬の本格化…、一番いい姿ってこれやったんやなって分かる」
清水久詞先生は感慨深げにおっしゃっていました。
その言葉をお聞きし、2歳からずっと持ち乗りとして彼に乗り、お世話をし、共にレースに行き、レースで負うダメージをケアし、また次のレースへと挑んできた担当の久保助手の5年間が、きっと報われたんだなと感じました。
▲約4年ぶりのGI挑戦となるシュヴァリエローズ
シュヴァリエローズが初めて重賞を勝ったのは6歳の秋、昨年の京都大賞典。そこから連勝で、距離が1000m以上も長いステイヤーズSも制します。ただ、彼を“晩成だった”というのは、少し乱暴な気がしますよね。2歳の頃からオープンを勝っていたんですから…。
長距離にしたから良かったんだ、そこに適性があったんだというのも少し違う。今では信じられませんが、シュヴァリエローズはもともとかなり難しさのある馬で、立ち上がったり四つ脚でジャンプしたりすることもあったそう。以前は調教でかなり噛んでいくところもありました。
その時に長距離を使っていたら? きっと結果は違ったはず。今だからこそ、シュヴァリエローズは長距離で覚醒したんです。