競馬評論家・TARO氏による、騎手の分析を中心にした回顧&展望コラム『TAROのジョッキーズファイル』。今回のテーマは「皐月賞のジョッキー展望拡大版」です。
なお、『競馬放送局』ではTARO氏の厳選勝負レース(予想)を公開しております。今週末の予想にもぜひご期待ください!
▼新刊『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』は絶賛発売中!
TARO氏の新刊『道中の動きが見えてくるジョッキー事典』が絶賛発売中です。競馬サークルの“外”で確固たる地位を築いた著者だからこそ書ける「忖度なし」の騎手評論は必読です!
桜花賞は終わってみれば波乱の結末でした。
その主役は12番人気の低評価を覆し3着に突っ込んで来たジッピーチューンです。鞍上の北村友騎手はアランカールの主戦という立場を失った形ではありましたが、人気薄とのコンビで好走しました。脚を溜める北村友騎手の上手さが光ったレースぶりだったと思います。
もっとも、今回の結果はオークスには繋がらない気がします。勝ったスターアニスの父はドレフォン。ドレフォンはお母さんをよく出す種牡馬で、例えば小回り2000m巧者のアロマティコ産駒のジオグリフは、やはり小回り2000mの皐月賞を勝利。
そう考えると、スターアニスの母系はスプリント~マイルがベスト。いかに距離のごまかしが利く同世代戦とはいえ、ギリギリ2000m持つかどうかという馬。さすがに2400mのオークスは長いのでは?
それは2~3着のロードカナロア産駒・ギャラボーグ&ジッピーチューンも同様で、今年のオークスは桜花賞から勢力図一変の可能性が高いと思います。
~Cコース替わりがカギになる皐月賞~
さて、その桜花賞はBコース替わりでしたが、今週末の皐月賞はCコース替わりでの開催。この仮柵管理は昨年からで、案の定昨年はマクリの馬がいたこともあり、不利多数。結果的に断然人気のクロワデュノールをマークして回ってきたモレイラ&ミュージアムマイルが勝利しました。
ミュージアムマイルはマイルの朝日杯FS・2着馬。Cコースでの競馬となることで、よりマイル色が強くなるというのが、皐月賞のカギだと思います。
また、内に馬が殺到する可能性も高いので、不利リスクが上がります。そういう意味では、いかに馬群を上手く捌くか、器用に立ち回るかが重要になる一戦ともいえるでしょう。
昨年はファウストラーゼンというマクリがいたことで、馬場の割には差しマクリが届きスタミナも問われましたが、今年は昨年よりは単調なレースになる可能性が高いと思います。ノーリーズン&タイガーカフェで決まった2002年、キャプテントゥーレ&タケミカヅチで決まった2008年、アルアイン&ペルシアンナイトで決まった2017年のような、極端な波乱まであると思います。
以上を踏まえて、今回はジョッキー展望の拡大版をお送りします。是が非でも当てて、春の中山開催の締めくくりとしましょう!
~皐月賞のジョッキー展望~
・ロブチェン(松山)
先週の桜花賞をスターアニスで制した松山騎手が、今週もロブチェンとのコンビで主役を張ります。前走はスタートで出過ぎたことでチグハグな競馬になってしまいましたが、それでも3着ならまずまず。人馬ともに上がりが掛かる中山向きなので、今回は巻き返しの期待大です。2枠4番もいいところ。
・カヴァレリッツォ(レーン)
