大阪スポーツ・赤城真理子記者による栗東トレセンからのレポート。週末のレースを中心に、トレセンから旬な情報を届けていただきます。
今回はみやこSに出走の関西馬から、大久保龍厩舎のアウトレンジ&ダブルハートボンドの取材レポートです。
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毎年…なのかもしれないが、今年のみやこSも実に面白いメンバーが揃いました。年末のGI・チャンピオンズCの前哨戦。JBCを惜しくも除外された馬たちを含め、一流のダート馬が名を連ねます。
その中で恐らく人気を張り合うのではと思える2頭が、アウトレンジとダブルハートボンド。どちらも私が担当させていただいている大久保龍厩舎の管理馬で、さらに言えばともにJBC(アウトレンジがクラシック、ダブルハートボンドがレディスクラシック)除外を受けて、ここに目標を切り替えてきた馬です。
除外になりそうなことは、トレセンにいればほぼ確実な情報が早めに入るため、調整に関しては何の問題もなく順調にきたと、近くで見ていても分かります。
まず、アウトレンジはここが今年の4走目。初戦のダイオライト記念は距離が長く、馬場も合わずで6着でしたが、ゆったりした流れの前目で脚をためた平安Sを見事に押し切り。続く帝王賞はいつもの先行策ではなく、4~5番手からラストで外に出し鋭い末脚を発揮してミッキーファイトにクビ差まで迫りました。
「そのミッキーファイトがJBCクラシックを圧勝でしたからね。差のない競馬をしたアウトレンジの強さも改めて感じました」とは大久保調教師。
距離はどちらかと言えば1800mより2000mの方が走りやすいかもしれませんが、「あくまで目標は次なので、お釣り残しでもすごく状態がいいんですよ。楽しみですね」と声を弾ませておられました。
