▼先週のトピックス
・朝の東京ダートで、お金とお金では買えない思い出を大収穫
・フェブラリーSはレッドルゼルをはじめて本命に
・血統とAIの課題
・先週もバイアスだけで決まった小倉芝1200m
・馬場や血統はお金儲けには効率が悪い
▼朝の東京ダートで、お金とお金では買えない思い出を大収穫
日曜日は東京ダートのAPインディ&キングマンボバイアスに乗って、午前中から美味しい馬券を獲ることができました。
まずは東京1Rで「亀AI」推奨(『うまく当たる亀AIプレミアム』の「AI注目馬」。プレミアムコース限定で公開)で、母父エーピーインディ系の11サンヴェリーが11人気で2着。
続く東京3Rでは武豊騎手騎乗の16スマートフォルスを本命に。同馬はダート1400mのなかでも東京がベストのシニスターミニスター産駒。キャリアを重ねての上昇が見込めることに加えて、父エーピーインディ系で母父キングマンボ系という配合も前述した今の馬場バイアスにぴったり。
相手も、この日が日本ラスト騎乗でもあった福永騎手騎乗のミラクルティアラとスクーバーが本線と予想。単勝710円、馬連1510円、3連複990円、3連単7500円を文句なしのガッチリ的中。
武豊騎手が日本ラスト騎乗デーの福永騎手をきっちり差し切る絵は、この週も大幅プラスを確定した思い出とともに、数年後もずっと覚えていると思います。
この週は、大きな馬券をたくさん取りましたが、思い出はお金だけでは買えない価値ですから、お金よりも嬉しい収穫でした。
※先週日曜日の東京競馬場「傾向速報競馬場」→「系統」(スマート出馬表より)
▼フェブラリーSはレッドルゼルをはじめて本命に
今年最初のJRA・GIフェブラリーSは、☆7レモンポップ→◎15レッドルゼル→▲6メイショウハリオで決着。馬連970円、3連複2630円、3連単7700円。
◎レッドルゼルは過去2年でも出走(4着、6着)していましたが、今年のメンバーレベルは明らかに下がっていました。さらに近2年は馬場も明らかに不利。馬場がフラットで、過去2年ぐらいの力を維持していれば馬券になれる計算。
問題は、「過去2年の力を維持できているのか?」。そのヒントは血統にあります。
レッドルゼルの父ロードカナロアは、自身もキャリアを重ねてから距離延長でマイルの安田記念をレコード勝ちした馬。産駒のダイアトニック、レッドガランも7歳で重賞優勝。ダノンスマッシュも高松宮記念を3度目の挑戦で優勝。いずれも厩舎は安田隆行厩舎。
当日のリアルサロンのゲスト・みねたさんの理論であり、佐藤哲三元騎手のお墨付き「逃げ挟み」であることも大きかったですね。
「血統は馬柱の分析にコクを与える」とは、まさにこのこと。同じような戦歴パターンでも血統が違えば、過去2年よりも力が衰えていて能力を発揮できていない可能性もあるのです。
▼血統とAIの課題
なお、レッドルゼルは「亀AI」の推奨馬でもありました。
現状、我々のAIは戦歴とオッズを分析した予測的中率、予測期待値(プラスになる馬券)を導き出す性能はなかなか優秀です(単純に推奨馬を買うだけで儲かってしまう)。
ただし、課題はあります。その最大の課題が血統です。先に書いたように現状の「亀AI」は「同じような戦歴パターンでも血統によって成績が変わる」という事象を上手に学習できていないのです。
血統を分析するために機械(AI)を導入しているのに、血統の分析が一番できていない。これは情けない話なのですが、分析にも伸びしろと楽しみがあると考えることにします。「亀AI」を活用して血統を分析すれば、現状の「亀AI」以上に期待値の高い目を買えるとも言えるのですから。
同時に、もしも「血統と機械を上手に学習させる技術があるよ」というエンジニアの方がいたらお声がけいただきたいです。
▼先週もバイアスだけで決まった小倉芝1200m
土曜小倉11R、日曜小倉12Rはいずれも芝1200m。どちらもバイアスだけでズバリ決まりました。
土曜小倉11Rは先週公開の『亀レビュー』で書いた通りの大雑把なアプローチで早速決着。
(※)先週の亀レビュー(2/11~2/12)/亀谷敬正のレース回顧
2023/02/22 (水)
先週の亀レビュー(2/18~2/19)/亀谷敬正のレース回顧
- 2025/03/12 (水) 先週の亀レビュー(3/8~3/9)/亀谷敬正のレース回顧
- 2025/03/05 (水) 先週の亀レビュー(3/1~3/2)/亀谷敬正のレース回顧
- 2025/02/26 (水) 先週の亀レビュー(2/22~2/23)/亀谷敬正のレース回顧
- 2025/02/19 (水) 先週の亀レビュー(2/15~2/16)/亀谷敬正のレース回顧
- 2025/02/12 (水) 先週の亀レビュー(2/8~2/10)/亀谷敬正のレース回顧

亀谷敬正
血統馬券予想理論「血統ビーム」の提唱者で、ブラッドバイアス、大系統、小系統などの血統予想用語、概念の作者。血統ビームの革新性は20世紀末の競馬予想界に衝撃を与え、現在も競馬ファン、競馬評論家に多大な影響を与え続けている。2019年には世界初となるリアル競馬サロン「亀谷競馬サロン」を開設。